【不妊治療が辛いとき】スマホを閉じて、本を開く

メンタルケア
Photo by sorara(photoAC)
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スマホ検索で答えは見つからない

不妊治療の辛さのひとつに、何でもないときにも治療のことや、妊娠判定のことばかり考えてしまう、ということがあります。

わたしは、治療そのものより、こういう状況のほうが圧倒的に辛かったです。

それで、何もせずにはいられなくて、ついスマホで検索。

「40歳 顕微授精 妊娠率」
「40代 流産 確率」
「フライング検査 いつから」
とか。

でも、検索して、「あ~、スッキリした!」って思ったこと、…わたしは、ないです。

もっともっと、検索したくなるだけ。

そして記事を読んでいるうちに夜は更け…。
目は冴えて眠れなくなって…。
また検索して…。

無駄に疲れだけが溜まっていくという悪循環。

体にいいわけがありません。

できれば頭を空っぽにしてリフレッシュしたいのですが、何も考えないでいるのも、なかなか難しいです。

そんな状況のときに、おすすめできる時間の過ごし方が読書です。

不妊治療と関係のない本を読むと頭がスッキリする

なぜ、読書がいいかというと、頭に違う情報を入れることが、そのまま気分の転換になるからです。

頭のリフレッシュを目的とするなら、不妊関連の本ではない全く別ジャンルがいいと思います。

個人的には、小説などストーリーのある物語がおすすめで、没頭できればしめたもの。

読んでいる間は自分のことはあんまり考えずに済むので現実逃避できます。
(読み終えれば現実に引き戻されますが、それでもいいんです!)

主人公が、波瀾万丈な人生だったりすると、自分の悩みがちっぽけに思えてくるのことも。

いままでに自分にはなかった価値観とか、自分は決して歩むことのない主人公の生き方に触れることは、たとえフィクションであっても、治療漬けで狭くなっていた視野を広げるためのよいきっかけになると思います。

不妊治療の関連本を読むと安心できる

わたし自身は、妊活や不妊治療のハウツー本や体験本などは読んだことがありません。

ハウツー本はプレッシャーだし、体験本は、他人の情報を仕入れることで、反対に自分が落ち込むんじゃないかと恐れていたからです。

そんなわたしが唯一、読んだのが、臨床心理士で生殖心理カウンセラーである平山史朗先生の本『妊活に疲れたら、開く本』です。

タイトルに引かれました。

まさに妊活、不妊治療に疲れていたので、即購入しました。

不妊治療カウンセリングの第一人者と言われる臨床心理士が書いたこの本は、読んで落ち着きました。

不妊治療中は、周りの妊婦に嫉妬したり、友達が妊娠した途端、会いたくなくなったりして、
「自分って性格悪い?」
「メンタル弱い?」
と自己嫌悪に陥ることも多かったのですが、こういった不妊治療ならではの負の感情を当たり前のこととして、その感情との向き合い方などが丁寧に解説されていました。

あと、子どもを持つということをはじめとした既成概念に、わたしたちがどれほど影響を受けているかということも。

言葉にできなかった自分のなかのモヤモヤの謎が解けていくようで、タイトルの通り「妊活に疲れているとき」でも読むことができました。

『この本は癒し本でも励まし本でもありません』
と著者自身が書いていますが、それがよかったのだと思います。

ちなみに、わたしがこの本を買ったのは、期待した胚移植が失敗続きだったとき。

「やっと不育症の治療もはじめられるのに、もう妊娠することもできないかも…」

と、不妊治療のやめどきを意識しはじめた頃でした。

いままでのように、不妊治療まっしぐらでいることに無理を感じはじめ、でもどうしたらよいか分からず、何かヒントがほしいと思っていたときだったので、この本を選んだのだと思います。

なぜ、スマホではダメなのか?

スマホでも小説は読めるし、情報は山ほどありますが、わたしは、できれば紙の本がいいのではないかなと思います。

単純に画面をずっとみていると目が疲れます。

あとは、「検索」という誘惑がない(笑)

スマホは検索ひとつでいろいろな情報にたどり着けますが、そこに写し出されるものは、基本、自分の興味関心の延長にあるものだけです。

その点、書店や図書館だと、自分が選びそうにない本と出会うこともあります。

何かに悩んでいるときは、新しい分野、知らない世界に触れて、頭や心に新しい風を送り込むことが煮詰まらないための秘訣だと思うのです。

読書は、そのための、もっとも手軽で安上がりな方法のひとつです。

***

ところで、夜寝る前のスマホ(ブルーライト)はメラトニンの分泌量を減少させ、生殖機能に影響を与える(卵子の老化)ことも指摘されているようです。

スマホを閉じて、本を開く。

やり場のない辛さや疲れが溜まっているときに、思い出していただけると嬉しいです。

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