妊活や不妊治療で妊娠できない…。気持ちを楽にする3つの心の整理法

メンタルケア
Photo by きなこもち(photoAC)

妊活も不妊治療も、頑張っているのに結果が伴わない日々が続くと、
授かることのできない自分を責めて、
そこに辛さや苦しさしかなくなってしまうことがあります。

子どもを授かることだけが自分の人生ではないはずなのに、
いつのまにか
「それがすべて」
「それなしでは考えられない」
ようになってしまったり…。

そんなときに、少しでも現状を冷静に、客観的にみつめて、
自分を楽にするために効果的だったことをまとめてみました。

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変えられることと、変えられないことを見極める

「平安の祈り」をご存じでしょうか?

神さま、わたしにお与えください。
変えられないものを 受け入れる落ち着きを
変えられるものを 変える勇気を
二つを見分ける賢さを

アルコールやギャンブル、薬物などの依存症からの回復プログラムのなかで用いられているそうです。

わたし自身、10代~20代にかけて、あることで悩んで苦しかった時期があって、その時にこの言葉を知りました。

しばらく忘れていたのですが、不妊や流産、不育症で辛いときに再び思い出しました。

変えられないものを 受け入れる落ち着き

世の中には、どう頑張っても、自分の力では変えられないものがあります。

たとえば、
「もっと若ければ、苦労せずに妊娠できたかもしれないのに」
と思っても、時間を巻き戻して若返ることはできません。

そういった変えられない物事に対して、反発したり、悔やんだりしてもネガティブな感情が溜まっていくだけ。

受け入れるしかありません。

受け入れることが難しければ、
まずは執着を外す、そのことを考えないようにすることから意識してみるといいです。

変えられるものを 変える勇気

一方、変えられるものを変えることも、なかなか難しいです。

人は本能的に変化を嫌う生き物みたいで、変わることに不安や恐怖を感じますよね。

それに、何かを変えようとすることは、とてもエネルギーが入ります。

でも、たいていのことは、大変なのは案外最初だけ。

実は、
ゼロをイチにするには大きなエネルギーが必要だけど、
イチになってしまえば、それを継続することは、
それほど大変ではありません。

だんだんと、イチの状態が当たり前のこと(習慣)になるからです。

おそらく、多くの人が、はじめて不妊治療のために病院に行こうと決意したとき、大きな勇気が必要だったのではないでしょうか。

どんなことをするのか、全くの未知の世界。

でも、そこに足を踏み入れるという大きな決断をしたから、最初の一歩を踏み出すことができました。

治療を進める上でも、様々な決断に迫られますが、もしかして、この最初の一歩より大きな変化はないのかも。

だから、何だって乗り越えられるんだと思います。

きっと大丈夫です。

二つを見分ける賢さ

大切なことは、自分の力では変えられないことと、努力すれば変えられることを見分けることだと思います。

これを勘違いして、変えられないことを頑張って変えようとしても、物事はうまくいきません。

どう頑張っても自分では変えられないことは、いい意味で諦めることも、自分を楽にするためには大切です。

「なぜ?」より「どうする?」

「なぜ、なかなか妊娠できないの?」
「なぜ、流産ばかり繰り返してしまうの?」
「なぜ、わたしばっかり、こんな辛い思いをしないといけないの?」

二人目不妊の最中は特に、四六時中、そんな問いが頭の中をグルグルしていました。

不妊治療中は、「なぜ?」「なぜ?」の思考に陥りやすいです。

でも、どれも答えがみつかる問いではないですよね。

だから、いくらこのことを考えても、前に進むことはできませんでした。

そこで試したのが、
「なぜ?」を「どうする?」に変えてみること。

「なかなか授からないくて辛い。どうする?」

それでも治療を続ける。
治療を少し休んでみる。
違う治療法にチャレンジする。
カウンセリングを受けてみる。

といった具合に。

実際、その時々で、さまざまな決断をしました。

流産が続いたときは、不育症の検査に踏み切ったし、立ち直れないときは自助セミナーに参加したし、治療と治療の間の期間にはしっかり休んだし、自分の体調に不安があったときは漢方薬局に相談に行きました。

「なぜ?」「なぜ?」と考えていると、自分を責める思考しか出てきませんでしたが、「どうする?」に変換してみることで、迷いや悩みを、行動に変えることができました。

別の選択肢もある

妊活中、不妊治療中は、つい「すべきこと」を増やしてしまいます。

お酒は我慢すべき
運動すべき
体は温めるべき
子どもを持つべき

不妊治療を続けていると、もともと持っていた「子どもがほしい」「子どもがいたらいいな」という願望が、いつの間にかこれらの「すべき」たちにすり替わって、妊活や不妊治療そのものが、自分に課している義務になってしまうことがあります。

でも、もっと楽に構えて、「すべきかどうか」ではなく「したいかどうか」で決めてもいいと思うのです。

すべてのことは、「それしかない」わけではない。

(それを選ぶかどうかは別として)別の選択肢もあります。

妊活や不妊治療だってそうです。

妊活しないこと、不妊治療しないことが、間違いなわけではない。

いろいろな選択肢があるなかで、「これは、自分がやりたいからやっていることなんだ」とポジティブに発想し直してみるだけで、結構気持ちの持ち方が変わります。

「have to」(~すべき)、ではなくて「want to」(~したい)で物事を考えることで、同じ選択をする場合でも気持ちが楽になります。

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