こんにちは。不妊・流産・不育症経験者の やまだ ひまわりと申します。
わたしのブログでは、望まぬ現実(不妊・流産…)に直面したときに、いかに心おだやかに過ごすかを実体験をもとに書いています。
この記事では、絨毛膜下血腫になったときの、わたしの安静生活について書いています。
絨毛膜下血腫は安静にする以外に積極的な治療方法がないと言われますが、自宅安静ってどうしたらよいのか、当初は分かりませんでした。
試行錯誤しながらの、わたしの安静生活の体験談です。
自宅安静とはどんな生活か?
実は、はじめて絨毛膜下血腫になったときは、全く安静にしていませんでした…。
それは、安静がどういうものが理解していなかったから。
先生に言われたのは「できるだけ安静に」のひと言。
わたしは、「普段の生活を無理しないように送ればいいのかな?」と思っただけで、いつも通り仕事に行っていました。
無理な仕事はしないようにしたかったので、職場には妊娠していることを伝えていたけれど…。
でも、普通「安静に」と言われたら、「仕事は休んで、家で横になっていること」なんですね。
仕事に行くなんて、もってのほか!
そんなことも知りませんでした。
自宅安静でも、家事や上の子のお世話はしていた
結局、その時は流産してしまって、「次からは気を付けよう」と反省。
次の妊娠でも絨毛膜下血腫になってしまいましたが、そのときは、診断直後から仕事を休んで自宅で横になる生活を送りました。
でも、我が家は核家族だし、上の子が保育園に通っていました。
なので、完全に寝ているわけにもいかず…。
洗濯など、変わってもらえる家事は旦那さんにお願いしましたが、旦那さんが帰ってくるまでの間の上の子のお世話、保育園のお迎えなどは、わたしがやっていました。
できるだけ、激しい動きをしないよう、ゆっくりと行動して、よく休むようにしながら。
自宅安静中は何をして過ごす?
「こんな安静生活でいいんだろうか…」と思いましたが、それでも会社に行かないだけで、ずいぶんと横になっている時間は長かったです。
でもって、とっても暇!
出血も止まっていて腹痛もないので、痛いとか辛いとか自覚症状は全くなし。
それで「じっとしていなさい」って、結構大変でした…。
部屋の片づけなんてしなくていいのに、横になっていると部屋の散らかり具合ががよく見えるから、つい気になって片付けてしまったり…。
元気なときは、「あ~、会社いくの面倒~」とか思っていたくせに、「横になっていなさい」と言われることが、こんなに辛いとは…。
横になりながらやっていたことと言えば、
- TVを観る
- 本を読む
- スマホで検索
- 寝る
気分転換するためには、TVや本がよかったです。
スマホは、ついつい気になることを検索してしまい、見過ぎて余計に不安が大きくなりました。
横になっていると、どうしても「絨毛膜下血腫がいつ消えるか」「流産する確率はどれくらいか」と考えてしまうんですよね。
だから、(体験談ブログを書きながら言うのもなんですが)体験談は参考程度に、ほどほどに…と思います。
でも、そんな悶々とした安静生活にものすごいパワーを与えてくれたのが小林麻央さんのブログでした。
自分よりも、もっともっと過酷な状況に置かれていながらも、前向きで明るく、希望を持っていらっしゃる姿に勇気づけられました。
結論:自分ができるレベルの安静生活を送るしかなかった
自宅安静にもレベルがあって
- トイレ以外は寝て過ごす
- トイレとシャワー以外は寝て過ごす
- トイレとシャワーと食事以外は寝て過ごす
- 簡単な家事程度はOK
医師によって、また患者の症状によって、言われることが人ぞれぞれのようです。
巨大血腫だと入院される方もいますが、わたしは胎嚢より大きな血腫ができても、一度も入院することはなかったです(クリニックに入院設備がなかったので、選択肢すらなかったのかもしれません)。
結局、自宅で安静にする場合は、自分ができる範囲で安静にするしかないのかな?と思います。
動かないに越したことはないのです。
もし、身内で家のことを手伝ってくれる方がいるなら、協力を仰いで、安心して休める環境にするのがベストだと思います。
でも家で生活している以上、代わりにやってくれる人がいなければ、自分でやらなければならないことも出てきます。
結論:安静が流産を100%防ぐわけではないけど…
わたしは5回も絨毛膜下血腫を経験していますが、安静にしていたときも、安静にせず働いていたときも、時間の経過とともに血腫の大きさは小さくなっていきました。
だからといって、安静にしなくていいわけではないけど、安静にしたから必ず流産しないわけでもない。
実際、安静にしていて血腫がほとんど消えたにもかかわらず、その後の診察で胎児心拍の停止していたこともあります。
安静にしていても、流産するときはするんだなと…(悲)。
こればっかりは、分からないんですよね。
それでも、出来ることと言えば、安静にすることしかないのが現実…。
画期的な治療法がほしい!
不育症の治療を受けて、後に出産することはできましたが、いまだに絨毛膜下血腫と安静生活については、「どうすればよかったのか…」というモヤモヤは残っています。
それでもひとつ、ハッキリ言えるのは、現状を変えることができないのに、心配しすぎてストレスを抱えるのは、ママや赤ちゃんにとっていちばんよくないこと。
だから、わたしはこう思っています。
もし、絨毛膜下血腫になってしまったら、
それは赤ちゃんからの「ママ、休んでね」のサイン。
余計なことは考えず、心は楽に、頭は空っぽにして寝ていること。
体の安静だけでなく心も休めるようリラックスして、ゆったりとした時間を過ごすことが大切だと思います。
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