こんにちは。不妊・流産・不育症経験者の やまだ ひまわりと申します。
この記事では、ヘパリン自己注射を打っている不育症妊婦の、臨月の過ごし方について、体験談を書いています。
ヘパリン自己注射はいつまで打つの?
ヘパリン自己注射をいつまで打つかは人によってかなり異なるようです。
関連記事⇒【不育症の妊婦生活】ヘパリン自己注射はいつまで打つ?
わたしの場合は「陣痛かくるまで」。つまり「陣痛がきたな」と感じたら次の注射を打つのをやめるという方針でした。
過去に5回流産を経験しましたが、ヘパリンを取り入れて、やっと臨月までくることができました。
だから、わたしにとってヘパリンは精神安定剤であり、お守りのようなもの。
実は、「35週くらいでやめても平気だよ」と言われたのですが、わたしの希望もあって続けることにしました。
注射代の出費より、残りの妊娠期間の不安をひとつでも減らすことのほうが、わたしにとっては大切だったのです。
ただし、臨月までヘパリン療法を続けることへの心配事が2つありました。
心配1:ヘパリンを打っている妊婦は、臨月に運動していいの?
ヘパリンを打っている期間は、動きすぎると出血しやすいので、積極的な運動は控えるように言われていました。
一方で、「正期産」の時期(37週~)になると、出産に向けて運動をすすめられることもありますよね。
ヘパリンを打っている人はどうしたらよいのでしょうか?
わたしの場合、37週の時点で赤ちゃんはまだ降りてきておらず、「出産はまだまだ先」という印象だったので、「たくさん歩いていいよ」と言われました。
それで、1時間くらい散歩したり、雑巾がけしたり、踏み台昇降をしたりして陣痛を待ちました。
その間も朝晩ヘパリンを打っていましたが、結果、出血の心配はまったくありませんでした。
心配2:「陣痛がきたらヘパリンをやめる」のタイミングに悩む
もうひとつの心配は、「陣痛がきたら注射をやめる」とは言うけれど、「あ!陣痛」と思っても前駆陣痛かもしれないし、どれが出産につながる陣痛だか、見極められるかしら…という不安。
というのも、長男出産のときは「陣痛かな?」と思ったら前駆陣痛だったり、いざ入院するも微弱陣痛が3日3晩続いたりと、分娩台に上がるまでかなり長い時間を過ごしました。
陣痛のはじまりを的確に察知して、自己判断でヘパリンを停止するということが、どうにも怖かったのです。
かといって、「注射を打ったあとすぐ陣痛がはじまったら…」と思うと、それも不安でした。
ヘパリンを打つと血は止まりにくくなるので、分娩時には効果が切れていることが望まれるからです。
病院によっては予定日が近づくとヘパリン投与を注射から、管理のしやすい点滴に切り替えるということも耳にしていたので、注射をやめるタイミングを自分で決めることがとてもプレッシャーでした。
まぁ、先生に相談すると、わたしは心配しすぎのようで、「陣痛かな?と思ったら注射はやめておいて、もし痛みが続かずおさまったなら、また注射を再開すればいいですよ」とのこと。
また、「仮に9時に注射して、12時に生まれたらヘパリンの影響は受けるだろう。でも、そんなに早く生まれないから大丈夫」とも。
さらに、「あなたの場合、胎盤もしっかりしているし、注射量も少ないから、ヘパリンをやめることをそこまで心配しなくていいですよ」とも。
そこまで言ってもらえて、やっと安心できたわたしでした。
ちなみに、ヘパリンは注射から2~4時間後に血中濃度がピークになるので、この時間に分娩にならなければ問題ないそうです。また、緊急帝王切開などの場合でも硫酸プロタミンという薬で中和できます(『不育症学級』より)。
***
結局、心配した割にはなかなか陣痛がこなくて、予定日を1週間超過。計画入院(誘発分娩)になったため、「ヘパリンは入院の前日夜まで打つ」ということに。
入院前夜から自然に陣痛がはじまったのでしたが、出産までは14時間かかったので、当初心配していたような事態には全くなりませんでした。
コメント