40歳の壁!? なかなか妊娠できない日々 ~体験記その12~

わたしの体験
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初回の胚移植で、まさかの融解失敗

受精卵を5つ凍結し、仕事をペースダウンしたことで心と体に余裕ができて、次の妊娠ではヘパリン注射を打つことも決まっています。

もういつでも赤ちゃんを迎えられる…!

いろいろな状況がいい方向に進んでいるような気がしていたのですが、そう思うようにいかないもの。

ここへきて、顕微授精の結果がでなくなってきたのです。

1つ目の卵を戻す日、移植前に主治医から呼ばれました。

いつもの流れなら、移植前にお話ししてくれるのは胚培養士さんのはずで、今日戻す卵の説明を聞く予定なのですが…。

先生「予定していた卵が、融解しなかったの」

わたし「え…!」

これまで何度か融解胚移植してきましたが、はじめてのことでした。

先生「めったにないことなんだけどね…。もう1つ融解したものは大丈夫だから」

急遽、次回の予定だった凍結胚を融解してくれていて、ひとまずホッとしました。この日に向けて服薬と注射で調整してきたので、移植できないとなると、時間もお金もすべて水の泡なのです。

でも少しもやもや…。もちろん、融解は100%うまくいくわけではないことは理解しているけれど…。

これは科学流産?うすいラインで血液検査に

はじめて融解失敗に出くわし驚きはしたものの、2つめの胚を無事に子宮に戻すことができました。

「きっと大丈夫!あとは落ち着いて生活しよう」

これまでに受けた4回の顕微授精は、ありがたいことに4回とも妊娠につながりました。

だから、
「無事に移植できたから、きっと着床してくれる…!」
という気持ち半分。

「いままでが調子よすぎ、今回もうまくいくとは限らない…」
という気持ちが半分。

判定日まで指折り数えながら過ごしました。

結果はというと…。

陰性でした。

実はフライング検査でうっすら赤ラインが見えたのでちょっと期待していました。

判定日、病院の検査薬でも、うすーい陽性ラインがでていました。

先生「はっきりしないので採血しておきましょうか」

判定を確定するために採血となったのですが、血中HCGの濃度は妊娠時に比べてはるかに低いものでした。

先生「着床はしたのかもしれないね」

そうか~、ダメだったか~。

わたしの不妊治療も雲行きがあやしくなってきました。

「もう妊娠することはないのかも」という想い

5つのうち、2つが終了。

1回目の移植で2つ減ってしまったので、貯金が一気になくなった気がして少し気持ちが焦ります。

こんなとき、
「もう3つしかない」
と感じるか

「まだ3つもある」
と感じるかで
心持ちはずいぶん変わります。

後者の気持ちで次に期待することにしました。

しかし、なかなか望むようにはいってくれません。

3つ目も陰性でした。

これは…40歳の壁?

「いつまでも若くない」ということは日々感じていました。健康診断で再検査が増えたり、生理周期が短くなったり。

この頃から、
「もしかして、私が妊娠することは、もうないのかも」
と自然と思うようになりました。

それは、悲しいというより、
「受け入れなければいけない現実がとうとうやってきた」
という感じでした。

まだ二人目を諦めたわけではないけど(まだものすごく欲しいと思っているけれど)、いままではふわふわとしたイメージの中でしか考えていなかった「治療の卒業」がとうとう現実味を帯びてきたなと。

これまでにも治療のやめどきを考えることは多々ありまいた。

しかし、それは、心のどこかで「〇歳まで頑張れば、その前にきっと授かれる」と根拠なく思っていた節があり、あきらめるといより「〇歳までに卒業したい」という願望に近いものでした。

でも今回は違います。

「やるだけのことをやって、それでもダメなら、諦めるよりほかないのかもしれない」

降参、お手上げに近い感覚でした。

長い間、「どういう境地に至ったら、子どもを諦められるんだろうという」ことが謎でしたが、ここへきてやっとその心境がわかったような気がします。

いくら「諦めよう」と思っても、頭だけでは自分を納得させることはできません。
体の変化、心の変化、環境の変化などが複合的に絡みあって、それでやっと「諦めること」を現実のこととして捉えらえられるようになるのかなと。

そんなことを考えながら(でも結果には期待しながら)迎えた4つ目の胚移植も陰性に終わりました。

残るはあと1つ。

この1つが妊娠してくれたらもう悩まずにすむのですが、最後の1個で妊娠なんて奇跡すぎて、期待しても裏切られそう…。

わたしの気持ちは、すでにその先のことも考えるようになっていました。

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