仕事しながら不妊治療や妊活はできますか?産後に改めて考えたこと

不妊治療と仕事

こんにちは。不妊・流産・不育症経験者の やまだ ひまわりと申します。

わたしのブログでは、望まぬ現実(不妊・流産…)に直面したときに、いかに心おだやかに過ごすかを実体験をもとに書いています。

この記事では、「仕事と不妊治療」「仕事と妊活」について書いています。

わたしは、自分自身の不妊治療を振り返り、「仕事と不妊治療を両立できた」と思っていました。

でもいま、「果たして、本当に両立できていたと言えるのだろうか?」と感じています。

一体どういう理由でそう思うようになったのか、まとめてみました。

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働くことは、ストレスをためること

わたくし事で恐縮ですが、最近、育休から職場復帰しました。

復帰して約2週間経ったわけですが、「働くって、こんなにストレスがたまるのか…!?」と今更ながら痛感し、ものすごい疲労感にさいなまれています。

このストレスの源は何だろう?と自己分析してみたところ、わたしの場合は次の3つが大きいことが分かりました。

仕事のストレス1:人間関係

約2年弱も休んでいたので、異動や転職でいろいろと人が入れ替わっていました。

職場は雰囲気がいいし、特別「苦手な人」がいるわけでもないのですが、長らくプライベートな人付き合いのなかにしかいなかったので、久々にビジネスの場に出てみると、気疲れがすごいです。

仕事のストレス2:時間管理

コロナ禍で働き方がイレギュラーなことも重なって、仕事の調整に手間取ってしいます。

もともとは、数か月先を見越してスケジュールを立てて働いていましたが、いまは「今日やること」で精いっぱい。

仕事のときって、オフの時間にはあまり使わない脳の特別な部分(仕事脳)を使っているのだなと気付きました。

そして、「わたしの脳みそは、まだ“仕事脳”の動きが鈍っているのだな」と思いました。

いままで動かしていなかった脳みその一部分を、いまエンジンフル稼働で動かそうとしている、でもまだ動きが悪くて…、本当に家に帰るとぐったりです( ノД`)…。

仕事のストレス3:気分の切り替えが苦手

多少仕事で疲れようと、嫌なことがあろうと、家に帰って忘れてしまえばストレスはそこまで貯まらないのかもしれません。

ところが、わたしはオン・オフの気分の切り替えが元来苦手。

仕事で心配事があると、職場を出てもついついそのことを考えてしまうのです。平日の夜も、休日も。

だから、休んだ気がしないときがあります。

「考えない」ことを心がけてはいるけど完璧にはできません。

ストレスは、慣れるから怖い

今回、わたしが職場復帰して感じた仕事のストレスは、たぶん働く人にとっては当たり前のことです。

そして、心配せずとも働いているうちに慣れてしまい、やがて忘れてしまうでしょう。

でもその「慣れ」こそが落とし穴。

ストレスフルな状態に慣れてしまい、知らず知らずのうちにカラダもココロも疲れてエネルギーを使い切っていやしないでしょうか?

本来は、ストレスは必ずしも悪いものではありません。その負荷があるから心身は鍛えられます。

しかし、妊活・不妊治療に話を絞ると、自分の疲れに気付けないことは「ちょっとどうなの?」と思います。

楽しい仕事でも、使う脳は仕事脳

このことは、仕事が楽しくて働いている人にとっても例外ではない可能性が。

好きな仕事、やりがいのある仕事であっても、職場にいる様々なタイプの人間と良好な関係を築くために、意識せずとも、他人に対してものすごく敏感に気を使っている場合がある。

限られた時間の中で業務を進めるために、頭をフル回転してスケジュールを組む。

“ビジネスの場だから使う脳みその部分”があるはずです。

そりゃ、全くストレスを感じない社会生活などありえないので、どこかで妥協しないといけません。

でも、妊娠に備えるためには、ココロもカラダもゆるめる方向にもっていかなきゃ(本当はソレがいい)というのがわたしの持論。

そう考えると、仕事脳と妊娠脳は、まったくといっていいほど真逆のもの。

仕事脳に偏り過ぎた脳みそは、妊娠したいわたしたちには、あまりいいことではないのかもしれません。

アラフォーは背負うものも多い

そしてこれは、高齢の方ほど意識したほうがいいかもしれません。

仕事でキャリアを積んでいくと、仕事の責任だったり部下の世話だったり、背負うものも大きくなっていきます。そして、それは働く上では当たり前すぎることだし、長年働くうちにジリジリと積み重なっていくものなので、そこから受けるストレスには気づきにくい。

いまのわたしは、43歳で2年近いブランクから、前のポジションに戻って、改めて、その負荷の大きさを感じています。

妊娠はできたけど、正しかったわけでもない

わたしの妊活、不妊治療は決して順調ではありませんでした。

顕微授精までステップアップしたし、
流産も経験したし、
戻しても戻しても着床しない時期も。

それでも授かることができたので、「わたし妊活、不妊治療は間違っていなかった」と思っていました。

でもいま、「もっと違う妊活、不妊治療があったのかもしれない」と思います。

もちろん、別の選択をする勇気がなかったのも事実だし、正解があるわけでもないし、何が正しくて何が間違っているかなんて誰にも決められないことだけど。

両立が辛いのは当たり前。働くと疲れるのは当たり前。

授かることができる人は、何をしていても、どんな状態でも授かるのが世の中。

だから、「仕事と妊活」、「仕事と不妊治療」を両立できるかというと、きっと出来るんです。

でも両立が辛いと思うことは当たり前。

だって、働くとはとてもストレスなことだから。

わたしの過去のブログでは、もし両立で悩んだら「できるだけ、どうやったら働き続けられるか考えてみては?」と書きました。

でも、本当は、休める世の中がいいですよね。

もっとゆったりする時期をもてる社会がいいですよね。

妊活休暇も取れるといいですよね。

少子化対策として、不妊治療への公的医療保険の適用が前向きに検討されることにもなりました。

不妊治療がいまより安くできるようになれば、もっと柔軟な働き方を選べる人も増えるかもしれません。

もしいま、過去の自分に「本当に仕事しながら妊活や不妊治療をできますか?」と聞かれたら、「できます」という答えと一緒に、「働くっていうのは、仕事をするっていうのは、自分が感じている以上にストレスなことだよ」ということも教えてあげたいです。

働くと、疲れます。

疲れすぎは、妊娠には不利です。

そのシンプルな事実が社会に浸透するために、もっともっとやるべきことがあるなと思っています。

妊活している人、不妊治療している人には頑張り屋さんが多いので、このことを書いてみたいと思い書きました。

読んでいただきありがとうございます。

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