こんにちは。不妊・流産・不育症経験者の やまだ ひまわりと申します。
わたしのブログでは、望まぬ現実(不妊・流産・不育症…)に直面したときに、いかに心おだやかに過ごすかを実体験をもとに書いています。
今回は、流産のおはなし。
流産して悲しいとき、まずは思う存分悲しむことが、立ち直りのためには必要ともいわれます。
その後の立ち直りの過程では、流産と引き換えに得られたものに目を向けてみてはどうでしょうか?
すべての方にピッタリの処方箋はないと思いますが、まずはわたしの体験談から。
よろしければ最後までお付き合いくださいm_ _m
流産後の健康診断で要精密検査に
4回目の流産のあと、妊娠中に受けられなかった健康診断を受けに行きました。
肺と胃のレントゲン。
検診から数か月後、家に大きな封筒が送られてきて、開けると入っていたのは、肺のレントゲンフィルム。
同封されていた用紙は、要精密検査のお知らせでした。
「え?肺がん検診で再検査?たばこも吸わないのに…?」
とても怖くなりました。
急いで病院を予約して、人生ではじめてのCTスキャンを受けます。
結果を聞くまでの1週間、生きた心地がしませんでした。
健康診断の再検査なんて健康な人でもよくあることだけど、「肺」という場所が怖かった…。
検索ばっかりしてしまいました。「肺がんは見つかったときには進行しているケースが多い」とか「たばこを吸わない人でもなる」とか…。
幸いにも結果は問題なし。
CTでは影も見られず、レントゲンは何か別のものが影のように映ったのだろうと話を受けて、ものすごく安堵しました。
自分の命の大切さを忘れていた
もし、わたしが病気になってあと少ししか生きられないとしたら、残された家族はどうなってしまうだろう…?特に長男とはどう向き合えばいいのだろう…?そう考えることは、とても怖いことでした。
この数年は不妊治療と流産の繰り返しで、授からないことを辛いと思いながら過ごしていました。
しかし、予想もしなかった肺で要精密検査で、思いがけず「自分の命」について考えることになりました。
わたしが流産するといつも母は、「あなたの体がいちばん大事」と言ってくれます。
当のわたしは流産の悲しみばかりが大きくていつも聞き流していたのですが、その言葉の重みが今更ながら分かりました。
お腹の赤ちゃんが教えてくれたこと
仮に再検査で異常が見つかったとしたら「お腹の赤ちゃんが命に代えて、わたしに異常を知らせてくれたんだ」と思います。
幸い異常は見つかりませんでしたが、「わたし自身の命の尊さ」に気付かされることになりました。
流産の経験自体も、この世界にうまれてくることの奇跡、うまれることが決して当たり前のことではないことを教えてくれました。
そして、「自分ではなんともし難い悩み」を持つ人は世の中にたくさんいるんだろうな、と想像できるようになり、そういう立場の方々にも寄り添う気持ちがうまれました。
ただだた悲しい流産という出来事ですが、そこから、わたしはたくさんのことを学んでいました。
まとめ:流産から学んだこと、得られたものはないか考えてみる
流産の直後は、現実が受け入れられなくてパニックになったり、ショックが大きすぎて思考が止まったり、何も考える気にはなれない方が多いのではないでしょうか。
しかし、悲しい日々を過ごすうちに、ふと「この出来事はわたしにとってどんな意味があるんだろう?」と思うことって、あると思うんです。
そんなとき、「この出来事から学んだこと、得られたものはないだろうか?」と少し考えてみる。
流産そのものを前向きにとらえることはなかなか難しいことです。
それでもきっと、誰にでも何か1つは「その出来事に教えられたこと」が見つかるんじゃないかと思うんです。
それが見つかったからといって、悲しい気持ちが軽くなるわけではありません。
でも、時が立てばたつほど、「あの経験はわたしにとって大切な経験だったな」とじわじわ思えてきます。
その前向きになろうとする姿勢を、きっとお腹の赤ちゃんは応援してくれると思います。
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