一人っ子はかわいそう?二人目不妊の悩みと向き合い方

二人目不妊

こんにちは。不妊・流産・不育症経験者の やまだ ひまわりと申します。

わたしのブログでは、望まぬ現実(不妊・流産…)に直面したときに、いかに心おだやかに過ごすかを実体験をもとに書いています。

この記事では、二人目不妊についてまとめています。

  • 二人目不妊で悩むなんて、贅沢なのか?
  • そもそも一人っ子って、かわいそうなのか?

わたしが二人目不妊中に感じていた葛藤・悩みから、二人目を授かれないときの心の持ち方などをまとめてみました。

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二人目不妊は贅沢な悩みなのか?

一人目不妊の方から見れば、二人目ができない悩みなんて「一人いるのに贅沢!」って思えます。わたしもそうでした。

しかしながら、いざ二人目不妊に直面してみると、二人目ならではの問題・悩みがあることに気が付きました。

悩み1:弟や妹をせがまれる

いちばん困ったのは、子どもから弟や妹を望まれたとき。

長男は保育園年少あたりから、「おともだちには弟や妹がいる」という事実に気付きはじめました。

保育園の帰り道、道端に座り込んでポツリ。
「ボクにはどうして“きょうだい”がいないの?おうちに帰ったら、ひとりぼっちでつまんない!」

何度となく、そんなような発言をしていた時期がありました。

わたしが流産してしまったときは、「赤ちゃん、いなくなったの。お空に返ったの」と伝えたら怒っていました。

母親としては、子どものどんな気持ちも受け止めてあげないと…、とは思うのですが、思うようにいかない現実を前に、一緒に泣きたい気分でした。

悩み2:兄弟を見る機会が多い

既に子ども中心の生活にどっぷりつかっているので、一人目不妊のときよりも子どもを見かける機会がどうしても増えます。

日常的には保育園や幼稚園でたくさんの兄弟・姉妹を見かけます。

『一人っ子』を見てもなんとも思わないのに、『兄弟・姉妹』『妊婦さん』を見ると、胸の奥がチクッと痛くなる。仕事中は忘れていても、お迎えにいくと『あぁ、二人目不妊なのだ』と思い出してしまうのです。

一人授かって、それだけでも十分だったはずなのに、また同じことで心を辛くしている自分に不甲斐なさを感じました。

悩み3:不妊治療に通いづらい

一方で、通院には気を使います。

ほとんどのときは子どもを保育園に預けている間に通院できたのですが、やむを得ず連れて行かなければならないときもあります。

不妊治療を優先するために仕事を辞めようかと考えた時期もあったのですが、退職により保育園も退園になれば、通院そのものもしづらくなってしまうため、退職は思いとどまりました。

悩み4:一人目不妊のときより高齢

当然のことながら、一人目不妊治療のときより歳を取っているわけです。一人目よりも授かるまで時間がかかることもあるし、諦めなければならないこともあるでしょう。

わたしの場合、一人目の出産が35歳。二人目不妊治療を再開したのは38歳。すでに妊娠率は下がり、流産率が急上昇する年齢でした。

実際、二人目不妊治療時は、一人目のときには感じなかった体の衰えをいろいろと感じました。生理周期は短くなるし、顕微授精の結果がどんどんでなくなるし…。流産も繰り返して不育症治療も必要になりました(不育症は年齢が原因ではないですが)。

こんなことなら一刻も早く治療再開しておけばよかったと後悔しました。

二人目不妊の悩みは、当事者にとっては深刻

二人目の不妊治療をはじめた頃は、まだ「二人目がほしい」という気持ちも漠然としていて、「授かればありがたいよね」くらいに思っていました。

しかし、一旦治療をはじめると、今度はなかなか治療をやめるきっかけがつかめなくなりました。流産したことでさらに執着が強くなり、ますます”引き際”が分からなくなる日々。

比べる必要もないことですが、「一人目のときと二人目のとき、どちらが大変でした?」と問われると、わたしの場合は断然二人目なのです。

「一人いるんだから、もっと気楽に考えていいんじゃない?」と軽く言えるものではないのだと、体験を通じて実感しました。

二人目不妊の悩みやモヤモヤ、どう乗り越える?

では、このような二人目不妊の悩み・問題には、どう付き合えばよいのでしょうか?

二人目不妊のときに「弟や妹がほしい」と子どもに望まれたら…?

否定せずに受け止める

わたしは、まずは否定せず受け止めることを基本にしていました。

「ほんとだね~。いたらいいね~」と相づち。
あんまり何度も「ほしいほしい」と言われると(お母さんだって、ほしいんだよ~!)と叫びたくなりましたが、そこはこらえて穏やかに…。

あと、「弟がいたら〇〇だよ~」と、否定的なことは言わないでおこうと思っていました。実際に兄弟ができたときに、それを鵜呑みにされても困るし、おともだちにそのまんましゃべられても気まずいからです。

親がたくさん遊んであげる

長男は、「〇〇くん家は子どもが3人いるから、ひとりもらってくればいい」 と言っていました(笑)

オモチャを貸してもらうのと同じレベルの発言に笑ってしまいましたが、少しホッとした面も。

兄弟・姉妹の存在うんぬんの前に、目の前の退屈さが不満の元だったりするのかなと思えたからです。

保育園でも、ひとり遊びから友達同士で遊ぶのが楽しくなってきた時期だったので、園がにぎやかな分、”家に帰ればひとり”というギャップが、子どもなりに寂しかったのかもしれません。

だったらまず、子どもが家でも寂しくないよう、わたしがたくさん遊んであげないとなと思いました。

「ママは、〇〇がいてくらたら、それで幸せだよ!一緒に遊ぼうか!」と言ってあげるようにしました。

周囲の子ども達が気になるのは小学校入学前がピーク

子どもが小学校に入学してしまえば、保育園のような送迎もなくなります。すると、日常的に子どもを目にする機会も減っていきます。

それで不妊の悩みが解決されるわけではないけれど、少なくとも、周囲が幸せに見えて一方的に傷付いたりする機会は少なくなるのではないでしょうか。

わたしの場合は、長男が小学校に入学するタイミングで、二人目不妊治療は終わりにしようと考えていました。環境が変わることで諦めがつきやすいと思ったからです。

二人目不妊の通院はマナーを守って

おそらく不妊専門のクリニックは、子連れ通院に配慮されているところが多いです。

わたしが通院していたクリニックは、子連れになってしまうときは個室で待たされたり、院外で待機して、順番が来たら呼び出されるなどの対応が取られていました。不育症の病院も、基本は子連れNG。どうしても無理な時は別室での対応でした。

自分自身の心がけとしては、やはり出来るだけ子連れで通院しなくて済むように対処すること。それでも、どうしても連れて行かなければならないときは、騒いだりしないよう最大限に気を付けるようにしていました。

これについては自分のためというより、病院やほかの患者さんに配慮して、できる限り連れて行かないようにするのがマナーだろうなと思っています。

年齢ばかりは受け入れるしかない

二人目の出産が何歳になるかは、一人目を何歳で出産できるかと関係しています。妊活をスタートするときから、そのことを念頭にいれておけばよかったと思いました。

でも後悔先に立たず。年齢には逆らえないので、そのときに、できることをやるしかありません。

最後に:そもそも一人っ子はかわいそうなのか?

わたしの場合、もともと「子どもは何人」と決めていたわけではありません。

でも、子どもが家でつまらなそうにしていたりすると「一人はかわいそうかな」と思うようになりました。周りに二人兄弟や姉妹が多かったことにも影響を受けました。

でも本来、一人っ子がかわいそうなわけではないですよね。二人目の不妊治療が長引いたとき、どういう結果になろうとも受け入れられる自分でいるにはどうしたらいいだろうと考えた居ました。

子どもの数に理想はない

そんなとき、いちばん心にストンと落ちたのがお坊さんの言葉でした。

兄弟の数に理想はありません。
ひとりっ子のよさ、ふたりっ子のよさ、さんにんっ子のよさがあります。

hasunoha.jp/

兄弟の数に理想がないのは当たり前のこと。でも、目の前の治療に一生懸命になりすぎると、もうそれ以外見えなくなってしまうことは大いにあります。

何人でもいい。いま目の前にいる子が、ここにいる意味と感謝を思い出しました。

現実には「兄弟がいないと子どもがさみびいかな」と思うこともあるし、そういう側面もあるけれど、あくまでも側面であり、ほかの面から見れば違った現実があるはずです。

兄弟がいると必ず比較してしまう

兄弟の数に理想はないということは、実際に兄弟ができたときに改めて感じることとなりました。

ついつい比較をしてしまうのです。

比較は生まれた瞬間からはじまっていました。

「お兄ちゃんのほうが大きく生れた」
「弟の方が寝返りがはやかった」

もっというと、生まれる前からはじまっていました。

「お兄ちゃんのほうがお腹のなかでよく動いていた」
「弟のほうが予定日過ぎても出てこなかった」

兄弟の比較は百害あって一利なしと言われます。それなのにどうして比較してしまうのか?

それは、自分の知っている子育てが兄弟の数の分だけで、圧倒的に経験値が低いから。どうしても比較になってしまうのです。「どっちがいい」ということでなくても。

親に悪意なく、ただ事実として「お兄ちゃんはこうだった」と会話のなかで話すことはよくあります。それが悪いことではないけれど、つい、ポロっと口にした一言で、親も気付かないうちに子ども心を傷つけてしまうことはあるのかもしれない。

願い叶って二人目を授かったわたしが、二人目を授かって気づいた一人っ子の恵まれている点は、このことでした。

比較されずに育つ。

自分より上もなければ下もない。それは子どもにとって何にも代えがたい財産だと思いました。

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