こんにちは。不妊・流産・不育症経験者の やまだ ひまわりと申します。
わたしのブログでは、望まぬ現実(不妊・流産…)に直面したときに、いかに心おだやかに過ごすかを実体験をもとに書いています。
不妊治療中は、辛さや苦しさに飲み込まれて、そこから抜け出せなくなることが多々ありました。
「こんなネガティブな気持ちでいては、ますます妊娠できない…」と、なんとか明るさを保とうとするも上手くいかず、「こんなことでクヨクヨするわたしはダメな人間…」とさらに落ち込む負のループ。
なぜこうなってしまうのでしょうか?
それは、自分の意志の力で立ち直ろう、前向きになろう、ポジティブになろうとしているからです。
でも、自分の意志の力以外、どうやって立ち直るのさ?
って思いますよね。
今回は、なぜ自分の意志力で立ち直ろうとするとうまくいかないのか?どうしたら気持ちが前向きに切り替わるのか?を心理学的なアプローチで考えてみます。
心は変えられない、心は変わるもの
「前向きになれない自分はダメな自分」
「自分が弱いせいだ」と思ったことはありませんか?
でもそれは真実ではありません。
そもそも人は、「がんばろう!」「元気だそう!」っと思ったくらいで、ホイッと頑張れたり元気がでたりする生き物ではないのです。
心は変えられないのです。
心は変わるものなのです。
変えられない心を変えようとするから、よけいに苦しくなるのです。
辛い気持ち、苦しい気持ちは、まずは受け入れるしかありません。
脳は、心とからだの不一致を嫌う
じゃあ、ずっと落ち込んだままでいるしかないってこと?
確かに時間が解決してくれることは多いけど、もっと積極的に気持ちをポジティブに持っていく方法もあります。
行動と言葉を変えることです。
心で変えようとすると失敗(時間がかかる)ります。
ためしに、スキップしながら暗い気持ちになろうとすると…。意外と難しいことがわかります。
逆もしかりで、下を向き肩を落としてため息をついていると、どんどん暗く落ち込んでいく。(行動をかえることでうつ病を発症するという研究報告もあるので、なかなか恐ろしいことです)
これは、脳みそが、心の状態と体の状態の一貫性を保とうとするために起こるそうです。
心と体のがチグハグな状態を脳が嫌うのですね。
だから落ち込んだとき、辛いとき、苦しいときには、過去に自分がとてもうれしかった時、楽しかったときの行動を思い出してやってみてください。
拍手とか、ガッツポーズとか、ハイタッチとか?(あまりやらないかもしれませんが…)
言葉も、「なんとかなるさ!」「そんな日もあるよね」とあっけらかんとしたものに。
愚痴を言いたいときも、ため息をつくように言ったり、深刻になったりするよりも、明るく笑い飛ばすように言ってみる。
そうしているうちに脳みそが「あら!なんだか楽しそうね」と勘違いして、本当に気持ちをポジティブにしてくれます。
前向きになれないのは、意志が弱いからではない
不妊治療中は、街で妊婦さんを見かけて嫌な気分になったり、友人や同僚から妊娠報告を受けても素直に喜べなかったり、外からの情報に気持ちが振り回されることもよくあります。
「そんなふうに思っちゃいけないのに、わたしって、性格悪い…」とさらに落ち込んだり自己嫌悪に陥ったりということ、わたしは1度や2度ではないです。
でもこれも、心が狭いわけでも、ましてや性格が悪いわけでもないと思うのです。
心の動きは簡単にはコントロールできないのです。
だから、妬んだり嫉妬したりしてしまうのは、意志が弱かったり性格が悪かったりするせいではない。
心の動きを意志の力で打ち消そうとしても無理なのであれば、
そもそも無理なことで悩む必要もありません。
コントロールできるのは、自分の発する言葉や行動だけ。
行動に心が追いついてくれるまで、ポジティブアクションを続けてみるしかないのです。
それは地味で地道で、ちょっとしんどいですが、確実に自分を上げていくには着実で近道かもしれませんよ。
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