不育症と診断されてヘパリン自己注射をはじめる方にとって、費用は気になるポイントですよね。
ヘパリン自己注射(ヘパリン療法)を自費で受ける場合に、どれくらいの費用がかかるのか?わたしが通院した病院の事例をまとめてみました。
*2018年(消費税8%)の情報です。料金は病院によって、また1回あたりの注射量や期間によって異なりますので参考事例としてご覧ください。
ヘパリン自己注射の費用内訳
ヘパリン療法初日
ヘパリン自己注射をはじめる時に支払った費用です。
- 妊婦検診料 5,500円
- 妊婦超音波検査料 5,000円
- ヘパリン自己注射指導料 10,800円
- ヘパリン治療管理料 8,640円
- ヘパリンCa 3バイアル(約10日分) 6,480円
- 注射器 3セット(約10日分) 645円
合計 37,065円
「妊婦検診料」…血圧、体重、尿検査等、一般的な妊婦検診の内容です。ほかの病院で妊婦検診を受けている方がほとんどだと思いますが、 こちらでも基本的な検診を行いました。
「妊婦超音波検査料」… 超音波で胎児の様子を見ます。胎児心拍数や子宮動脈の血流も確認できたので安心できました。
「ヘパリン自己注射指導料」…ヘパリン自己注射の打ち方を習う指導料。初回のみかかります。
「ヘパリン治療管理料」… ヘパリン注射は肝機能に副作用があらわれることがあるので血液検査をします。そのほか出血時の対応などの管理料です。
「ヘパリンCa」…バイアル瓶に入ったヘパリンカルシウムです。わたしは1回2,500単位/0.1mlを1日2回注射しており、1瓶で7回くらい、つまり1週間で2瓶ほど使用しました。初回は余裕をもって10日分処方されました。
「注射器」…針付き注射器です。バイアル瓶に針を刺し、必要量を吸い上げて注射します。
そのほか、消毒用アルコールを薬局で購入しました。なお、病院によってはあらかじめシリンジに薬液が入ったタイプの注射器を用いる場合もあります。
ヘパリン療法1か月目/週1回診療
- 妊婦検診料 5,500円
- 妊婦超音波検査料 5,000円
- ヘパリン治療管理料 8,640円
- ヘパリンCa 2バイアル(7日分) 4,320円
- 注射器 2セット(7日分) 430円
合計 23,890円
ヘパリン自己注射を打ちはじめの頃は、肝機能への影響を血液検査で確認しながら進めるため、週1回の診療となります。
ヘパリン療法2か月目以降/月1回診療
- 妊婦検診料 5,500円
- 妊婦超音波検査料 5,000円
- ヘパリン治療管理料 8,640円
- ヘパリンCa 8バイアル(1か月分) 17,280円
- 注射器 8セット(1か月分) 1,720円
合計 38,140円
肝機能が安定してくると診療は月1回になります。
ヘパリン自己注射の費用は注射期間よって異なる
妊娠期間を通していくら費用がかかるかは、自己注射の期間がどれくらいになるかによります。
ヘパリン自己注射をはじめる時期は胎嚢が見える頃と決まっていますが、いつまで続けるかは人によって異なるので、それによってかかる費用が変わってきます。
わたしの場合、妊娠後期まで打つ方針でしたが、不育症関連の費用総額は約38万円でした(バファリンの費用も含みます)。
診療には妊婦検診補助券が使える
クリニックで受ける妊婦検診料、妊婦超音波検査は、母子手帳の妊婦検診費用補助券が使用できます。
不育症治療費の助成制度がないか確認を
自治体によっては、自費による不育症の治療に助成金を出していますので、ぜひ確認してみてください。
わたしの住む自治体では不育症の治療費の半額を助成していました。妊婦補助券を使用するより戻る金額が大きかったので、補助券は使用しませんでした。
結局、かかった費用38万円のうち、約18万円が後日戻ってきました。
なお、妊婦補助券と助成制度は同時に利用できません。
助成制度の有無は、通院がはじまる前に確認しておくと安心です。
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そのほか、不育症の検査にかかる費用例を別の記事でまとめています。リサーチ中の方はぜひご覧くださいね。⇒不育症の検査・治療にかかる金額は?助成金はある?
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以上、ヘパリン自己注射を自費で受けたときの費用事例でした。
決して安くはありませんが、わたしの場合、何を気を付けても防げなかった流産を防いでくれたのがヘパリンだったので、お守りみたいな存在でした。
いま頑張っている方々や、これから取り組もうとする方々が、安定したマタニティライフを送れますように(^_^)
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