こんにちは。不妊・流産・不育症経験者の やまだ ひまわりと申します。
わたしのブログでは、望まぬ現実(不妊・流産…)に直面したときに、いかに心おだやかに過ごすかを実体験をもとに書いています。
不妊治療、不育症治療生活は、ネガティブ思考との戦いでした。
ネガティブなこと考えたって、何のためにもならないよ
それは分かっているんです。
でも考えることをやめられなかったんですね。
でも最近になって、「そんなときはこうしたらいいんじゃない?」というのがみえてきました。
それは、ネガティブに浸らないためには、「考えることをやめる」しかないということ。
なぜそういえるのか?
考えないためのコツは?
少し解説してみたので、よろしければお付き合いくださいm(__)m
人は1日に6万回も考えている
ある研究報告によると、人は1日に6万回も考えているのだそうです。
確かに自分の1日を振り返っても、朝目覚めた瞬間から、考えることははじまっています。
そして夜、うとうとして眠りにつくまで何か考えています。
考えることの95%は前日と同じこと
興味深いのは、人が1日に考えることの約95%は、前日、前々日と同じことだそうです。
「あ~、もう朝か…」
「まだ寝ていたい…」
「朝ごはん何食べよう」
「今日は何を着ていこう」
昨日どころか、1週間前、1か月前と同じことを今日もまた考えています。
考えることの80%はネガティブなこと!
そしてさらに興味深いのは、考えることの約80%はネガティブなことなんだそうです。
しかも、人はポジティブなことよりもネガティブなことのようが記憶に残りやすい(ネガティビティ・バイアス)。
これって、つまり、人は毎日同じようなネガティブなことを考えて、どんどんそのネガティブな思考を頭に定着させているってことになりませんか?
ちょっと嫌ですよね。
参考:東洋経済オンライン|「めんどくさい」を引き起こすヤバい思考5つ
努力すれば、ポジティブなことを考えられるのか?
じゃあ、意識してポジティブなことを考えるようにしたらいいじゃない
ポジティブシンキングっていうし!
と、思うのですが、でも、それってなかなか大変なことです。
特に、「自分はなぜ妊娠できないのか」「なぜ流産してしまうのか」という答えのでない問題や悩みを抱えていると、脳はずーっとそのことを考えようとします。
意識的に考えるのをやめて、何か楽しいことに頭を切り替えたのしても、気が付いたらまた悩みの方を考えていたりしませんか?
それに、自分の心はダマせないもので、無理にポジティブ思考になろうとすると、「わたし、カラ元気だな…」って虚しくなったりします。
というわけで、ポジティブって続けるのが難しいです。
ネガティブに浸らないためには、「考えることをやめる」しかない
だったら、「考えることをポジティブにする」のではなく「考えるないようにする」ほうが手っ取り早い。
人は、何か問題に直面したとき、「どうしよう」「なんとかしないと」と一生懸命考えます。
考えないと、問題が解決しないような気がするからです。
でも、先の研究報告にあったこと(95%は昨日と同じことで、80%がネガティブなことを考えている)が事実なら、必ずしも考えることが、解決にはつながらないようにも思えます。
だいいち、考えないようにしたって、たいていの人はたくさん考えています。
考えないコツ1.頭に浮かんだネガティブを右から左へ流す
では、考えないようにするにはどうしたらいいかというと、お坊さんから教わったコツがあります。
何か、不安や心配事が考えに沸いてきたら、それをできるだけ頭(心)の中に停滞させないことだそうです。
「あ~何か流れてきたな~。あ~流れていった~」と川の流れを見るように見送る。
右から左へ流すのです。
ほったらかしにするのです。
そうすると、それらの不安や心配はしょせんカタチのないもの、実体のないもの、妄想なので、自然消滅します。
不安や心配が頭に浮かんでくるのは仕方がないですよ。
それを止めよう、やめようとするとたぶん苦しいと思います。
「不安」との付き合い方については、こちらの記事も読んでもらえるとうれしいです。
考えないコツ2.目の前のことに気持ちを集中させる
もうひとつの「考えないコツ」は、目の前のことに気持ちを集中させることです。
不安や悩みって、「いま、目の前のこと」ではないことが多いです。
だから、「いま、目の前」で起こっていないことで頭を満たすのはやめて、目の前のことをただみつめる。
「いま、わたしは料理をしている」
「いま、わたしは人参を切っている」
「いま、わたしは時計を見ている」
「いま、わたしは呼吸をしている」
たぶん、マインドフルネスを試されたことのある方は、なんとなくお分かりいただけるかと思います。
目の前のことに集中することのメリットは、目の前からはポジティブなことも見つけやすいことです。
「窓の外で風が吹いている」
↓
「風が心地よいな」
「朝から、空が晴れている」
↓
「今日の空は青くて清々しい朝だ」
「いま、わたしはケーキを食べている」
↓
「美味しくて幸せだ!」
考えないほうが、物事は前に進む
考えている状態、迷っている状態、悩んでいる状態、心配している状態って、物事が止まっていることが多いです。もしくは、進めようにも自分の力でどうにかできる問題ではない場合が多い。
そんなときに考え過ぎても、結局なにもできないし、考えることで余計に前に進めなくなったり、終いには気分まで悪くなったり。
でも、考えるのをやめると、自然にいいアイデアが浮かんだり、不思議と嬉しいと感じる出来事に出合ったりするものです。
頭のなかに余裕ができるからでしょうか?心の負荷が軽くなるからでしょうか?
保ちたいのは「なんとなくいい気分」
そうすると、頭が軽くなって、「なんとなくいい気分」の瞬間が少しずつ増えます。
根拠なくいい気分でいると、なぜか不思議とどんどんいい気分がやってくることがあります。
「引き寄せの法則」ですね。
それでもついつい考えてしまうときは…?
それでも、ついつい考えてしまうのだけど…
そんなときは、積極的に考えない状態を作りにいきます。
手を動かす
目の前の作業に集中することで、物理的に考えない時間を作ります。
料理や家事など日常のちょっとした動作においても、意識的に目の前の作業に集中すると効果的です。
体を動かす
つい考え過ぎてしまうときは、頭が疲れているわりに体は疲れていないことが多いです。適度に運動して程よく疲れることは、脳のリフレッシュにもなるそうです。
寝る
やっぱり寝るに限ります。
人は夜になるほどネガティブに陥りやすいそうです。
寝る前にアレコレ心配していたことが、朝おきたら何てことない気持ちに変わったり、散々悩んだことが、朝起きたら解決策してしまったという経験。みなさんもあるのではないでしょうか。
お酒を飲む
人によりますが、わたしはやっぱりお酒は気分転換になります。
すごく悩んでいたのに、お酒を飲んだらどーでもよくなる。おそらく日常的に考え過ぎなんだと思います。お酒を飲んだときくらいの思考が程よくて心地よい。
妊活中、不妊治療中でアルコールを控えていたって、妊娠前ならたまにはいいと思うのです。
アルコールが入ることでネガティブ度がひどくなる方や、やけ酒には注意です。
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