流産で落ち込んだとき、心の平穏を取り戻すには?

流産・切迫流産
Photo by ポコポコ(photoAC)

流産という大きな悲しみに直面したとき、先の見えない不妊治療で心が辛いとき、心の中にネガティブな感情が渦巻いてモヤモヤしてしまっているときは、こんな方法で感情を整理してみるのはどうでしょうか。

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心の交通整理をして、ポジティブな心を選択する

まず、自分が十字路に立っているところをイメージします。

自分の前後左右には、4つの道があります。

それぞれの道に、いま心の中に持っている感情(辛さ、不安など)と、「こんな風な気持ちでいた」と思える感情を置いてみます。

たとえば、私が流産して落ち込んでいるときの感情を4つに分けて、それぞれの道へ当てはめてみました。

  1. あのとき、こうしていれば流産しなかったのかも…
  2. どうしてこんなことが、わたしに起こってしまうのだろう…
  3. 流産は誰にでもあること、気にしたって仕方ないこと
  4. 今回は残念だったけど、身体に異常がなくてよかった。またチャレンジできることに感謝しよう

さて、
この4つの感情を当てはめた道のうち、どの道に進めばわたしは心地よく日々を過ごせるでしょうか。幸せな気分に近づけるでしょうか。

1の感情は、後悔。
流産したときに、最も抱え込んでしまう感情です。
「せっかく授かった命を、私の行動がいけなかったから流産したのかもしれない…」
そう感じてしまうのも仕方がないこと。しかしいくら考えたところで、現状を変えることはできません。どんどん後悔の念を膨らませるばかりです。

2の感情は、悲しみ。
悲しむことは立ち直りには大切なことです。
しかし、「なんで」「どうして」という気持ちが行き過ぎると、悲しみは自分を攻撃しはじめます。
後悔と一緒で、出口のない問いを永遠に繰り返すことになり、幸せに近づくことはできません。

3の感情はどうでしょうか。
事実を客観的に捉えているともいえます。
素直にこういう気持ちで前に進めればいいのですが、ショックが大きいと、そう簡単に受け入れられるものではありません。
わたしの場合も、初めての流産のときは、「誰が経験してもおかしくないこと」と思えましたがが、2回、3回と流産を繰り返すたびに、到底そんな感情にはなれなくなりました。
自分にそう言い聞かせるには無理がありました。

4の感情は、いま、目の前の自分に意識が向いています。
流産は悲しいけど、身体は健康だからまたトライできる。流産も事実だけど「次がある」ことも事実。
無理やり開き直ることもなく、流産は悲しいこと、残念なこと、と受け止めながらも、いまの自分のいい面をみつけて、物事を建設的に考えています。

わたしはこの感情の道、4へ進むことを決めました。

そしたら、あたまのなかでその方向へ進むイメージをもち、同時に、そのほかの感情からは、どんどん遠ざかり、離れていくイメージを持ちます。

どうしても後悔や悲しみの感情に引きずられやすいので、いつの間にか、また十字路に戻って違う道に進もうとしてしまうこともあります。

なので、その度に何度もこのイメージを頭に思い浮かべて、自分は、後悔や悲しみとは別の道へ進んでいるんだという意識を持つようにします。

悲しいままでも、平穏な瞬間は必ず増える

不思議なもので、こうやって意識的に心を前向きに持つようにしてみると、だんだん、いま目の前にあることに意識が向くようになっていきました。
流産してしまって悲しいけれど、とりあえず、

  • 今日のご飯は美味しい
  • 天気がよくて気持ちいい
  • 久々にお酒が飲めて楽しい
  • 仕事でいいことがあった

など。
とりあえず、でいいし、小さなこと、で十分。

考えてみれば、いい天気も美味しいご飯も前から存在しているのに、いままで当たり前すぎて意識していなかったことばかりなんですね。

大きな悲しみに出会ったとき、心が辛いとき、後悔から抜け出せないとき、それらの気持ちが突然、すべてスッキリなくなるなんてことはないと思います。

でも、心が弱ってしまったときこそ、これまで当たり前すぎてスルーしていた目の前のことの有難みに気づくことで、悲しみの中にも、心が平穏になる瞬間は必ず増えていくと思います。

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