妊娠しやすい体づくりとは。9年間の不妊治療で分かった妊活の秘訣

不妊治療
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9年間の不妊治療生活を送ってみて、「妊娠するために必要なことは、やっぱりシンプルだ!」と思いました。

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体を整える

食生活は偏らないようにする

「バランスのとれた食生活」とはよく言われるけれど、食生活のバランスがとれているか、自分で判断するのは意外と難しくないですか?

ストイックになりすぎても、挫折→自暴自棄→暴飲暴食というパターンに陥るのが怖いです。

試行錯誤の末、次の3つに行き着きました。

  • 無理のない範囲でご飯を作ること
  • 偏らない食生活を送ること
  • いろいろな物を食べること

食べるものが偏らないようにする。つまり、同じものを食べ続けないようにすることで、自然とバランスが取れた食生活になるのではと思っています。

カップ麺も、冷凍食品も、お惣菜も、何回も利用しました。

好きなコーヒーやビールも飲みました。

ただ、「食べ過ぎ」「飲みすぎ」にはならないように。

毎日のことだから、無理のない範囲で意識しました。

いま、これに何か加えるとしたら、

  • 楽しく食べること!

心の栄養にもなります。

ちなみは、わたしは不育症(血液凝固異常)でもあったので、先生おすすめの、

  • 納豆
  • 玉ねぎ

は積極的に食べました(どちらか1つは毎日食べるようにしていました)。

サプリメントは葉酸やビタミンDを摂取

そうは言っても、必要な栄養が取れているのか不安はあったので、サプリメントは利用しました。

<常に飲んでいたもの>

  • 葉酸

<たまに飲んでいたもの>

  • マルチビタミン

サプリメントも長く飲み続けるとお金がかかるので、厚生労働省が推奨している葉酸は飲み続けるようにしましたが、それ以外は飲んだり、飲まなかったり。

あと、次男を妊娠した周期には、

  • ビタミンD

を追加で飲むようになりました。

これは、かかりつけの不妊治療クリニックで血液検査をした結果、数値が低めで勧められたからです。

ビタミンDが不足すると着床しにくい内膜になる、ビタミンDの不足を補うことで着床環境を整えることができるということでした。

ビタミンDを飲みはじめた周期で次男を妊娠したので、効果があったのなら嬉しい!と思っています。

生活のなかでできる運動をする

運動は、たいしたことはしなかったです。

日常的な通勤、買い物、家事で結構動くし、長男が生まれてからは子どもの相手でも動くし、それでいいんじゃない?と甘い考えです。

たまに思い立って、

  • スクワット 10回 5セット

というのをやったことがあります。

5セットなら、トイレのついでとかに行えば、1日のなかでクリアできました。

でも、その程度のことでも、いつの間にかやらなくなりました…。

「これが効いている!」という実感がないと、なかなか続けられないのが私の弱点です。

たっぷり寝る

寝るのが好きだし、わたしのリラックスタイムでもあるので、けっこうたっぷり寝ました。

夜な夜なスマホ検索して眠れなくなるという日々を送った時期もありましたが、できるだけ布団に入ったらスマホを見ないように意識はしました(スマホなどのブルーライトを浴びすぎることは、卵子の老化にもつながるとか)。

また、「妊娠のためには、体に余力を残しておいたほうがいいんじゃない?」という感覚的な理由から、疲れたら積極的に休むようにもしました。

冷やさない

わたしは足先が冷えやすいタイプです。

「首」が付くところを温めるといいと聞いたので、足首ウォーマーを使っていました。

子宮が冷えないように腹巻も。

冬場は特に、湯舟に浸かるように。

湯舟に浸かれないときは、大きめのバケツにお湯をはって足湯をしたことも。

全ては「できる範囲で」です。

心を整える

体を整えることより大切なのは、心を整えること。

心は体に影響します。

それが、不妊、流産、不育症を乗り越えて気付いたいちばん大切な妊活のひとつです。

先の見えない妊活、不妊治療で心が折れないようにするために、心の持ち方、保ち方はあれこれ試しました。

そのなかで、「これはよかったな」というものをまとめました。

たくさん笑う

授かれない日々は、心がずっと晴れません。

それでも、日常のなかに楽しいことゼロではありまあせんよね。

ベースに辛さや暗い気持ちがあっても、「楽しい!」「面白い!」という一瞬一瞬は、思いっきり笑う。

その積み重ねが心を楽にしてくれます。

いまを楽しむ

次の生理予定日や先々の治療のこと、判定日のこと…。

先のことばかり考えてしまっていませんか?

あるいは、「あの時、もっとこうしていれば」とか、過去のことを後悔してばかりいませんか?

たくさん笑うことにも共通していますが、いま目の前に「美味しい」「楽しい」「気分がいい」などいいことがあっても、先の不安や過去の後悔で頭がいっぱいになっていたらいまを楽しめません。

人は、いま、この瞬間にしか自分の力を発揮できません。

だから、いまの自分に集中します。

あまり考えない

「なぜ妊娠できないんだろう?」

考えても答えの出ない問いを自分に投げかけ続けていませんか?

不安を大きくする方法は、「何もしないで、ただそのことについてじっと考える」ことだそうです。

だったら、その逆をやればいい。

あまり考えないで、動く!

期待しない

「次こそは…!」と希望をかけては生理が来て落ち込む、という生活を送っていませんか?

期待、落胆、期待、落胆の繰り返しで一喜一憂していると、辛さが積もって心が折れます。

「この1回に賭ける…」という気持ちをゆるめて、少し遠く先を見つめて、「それまでには、なんとかなるさ」という気持ちが持てるといいです。

手を合わせる

自分ではどうにもできないことで悩む必要はありません。

子ができるかどうかは神仏のおはからい。

神さま仏さまご先祖さま、おなかにやってくる赤ちゃんに任せ切る、委ね切る。

そして、自分は、いま、目の前にある幸せを生きます。

働き方を振り返る

不妊に悩んでいる人は、仕事でも頑張り屋さんが多い気がします。

頑張ることが当たり前になっていて、心や体の疲れに気付けないことも。

自分を犠牲にしすぎていませんか?

「仕事モードの緊張した精神状態は、妊娠には不利」だと、自分の体験から思っています。

物理的に何かを変えるなら、

  • 働く時間を減らす
  • 時間外に働かない(残業しない)

仕事を辞めるまでしなくても、“少し変える”ことができたら、それだけで、いままで見えていなかったものが見えたり、気付けたりします(実はわたし、疲れてたんだ…とか)。

メンタル面で変えていくなら、

  • 意気込まない
  • 時間外に仕事のことを考えない

いまだけは、肩の力を抜いてみませんか?

最後は夫婦が力をあわせる

妻だけが思い詰めてしまい、気持ちの面でご主人が置いてけぼりになっているご夫婦、いませんか?

妊活や不妊治療が長引くと、夫婦で向き合い方に温度差が生じることも。

ある程度仕方がないことだと思います。

でも、妥協点を探って、同じ気持ちになれる部分を見つけられるといいですね。

たとえ妊活や不妊治療に対すする考え方では意見が合わなくても、全く別の部分で、一緒に楽しめる何かをすることで、“同志”であることを改めて感じられるといいですね。

ご飯を一緒に食べて「美味しい!」「旨い!」という感動を共有するだけでもいいと思います。

妊活とは、「健康になるために整える」ことだった!

残念ながらと言えばいいのか、「特別な妊活法があるわけではない」というのが、この9年間で分かったことでした。

普通のレベルで健康になれるように心と体を整える。

そのためにやることは、基本の繰り返し。

でもスポーツでも楽器の練習でも基礎練って地味できついですよね。

だから、妊活でも「何か特別な秘策」を求めたくなります。

でも、やっぱり健康になるための基本をやるしかないんだと思います。

まとめ:心も体もゆるめることが、妊娠に近づく秘訣

ここまで、心と体を整えることについてまとめましたが、正直、100点満点でてきたものなどひとつもありません

でも、それで大丈夫なんだと思います。

最も大切なことは、100点満点でないことにストレスを感じないこと

健康になるためにストレスを感じるのは本末転倒。

そのためには、

「あれが出来ていない…」「これが出来ていない…」という減点方式の考え方はやめることです。

出来たことを積み上げていけば、上に上がっていくだけです。

あとは、肩の力を抜くこと。

理想通りにいかないことがあっても気にしないくらい、心も体もゆるめておいたほうが、自分の体が持っている本来の力(妊娠力)は発揮しやすいと思っています。

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