不育症の病院で検査を受ける。二人目不育症の原因は…? ~体験記その7~

わたしの体験
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初診2ヵ月待ち。不育症の専門病院を予約

4回目の流産で私史上最大に心が折れ、先のことを考えられない途方に暮れた日々をしばらく過ごしていましたが、まだ二人目を諦めきれない限り治療をやめる決断もできませんでした。

その頃の状況はこちらの記事につづっています↓

かかりつけの不妊専門病院で受けた不育症スクリーニング検査の結果から、血栓予防のバファリンは既に服用していました。

しかし、バファリンを飲んでもまた流産。安静も薬も効果なく、私のカラダのなかで一体何が起こっているのか…。

少しでも流産の原因が知りたくて、前回は見送った不育症の専門病院を受診することにしました。

紹介を受けたのは不育症診療の第一人者といわれる先生の病院でした。
初診2ヵ月待ちと聞いていたので、予約だけは流産間もない時期に入れてしまいました。
はじめて電話したときの、受付の方のやさしい対応にとても安堵したのを覚えています。初診を入れられただけで少しホッとしました。

どうして二人目で不育症だったのか?

あたたかい色合いの内観に落ち着いた照明、クラシックが流れる待合室は、完全予約制のためか数人の患者さんが座っているだけで混んでいません。
初診では、過去に流産したときのエコー写真を持参してこれまでの経緯を詳しく聞いていただきました。検査は、超音波で子宮の形に異常がないか、子宮動脈の血流に問題がないか検査し、採血をして終了です。血液検査で多岐にわたる不育症のリスク要因を調べます。

後日、検査結果を聞くために受診しました。

結果では、新たな血液凝固因子(抗第XII因子抗体)の数値が微妙に正常値からずれてました。
この抗体が子宮内の毛細血管に血栓を作り、血管が破れて出血し、血腫を作ってしまう。
最初の妊娠・出産でこの抗体ができてしまい、次回の妊娠で流産の原因となるケースもあるそうです。
もし私がこのケースだったとしたら、長男の妊娠では全くなかった出血が、それ以降毎回あったことも腑に落ちます。

ただ、数値的にはこれが決定的なリスク要因になるかどうか微妙なところで、そのほか総合的に判断して、治療は今までどおりバファリンの服用となりました。

結局、持っていたデータだけでは、これまでの流産が胎児側の染色体異常(自然淘汰)によるのか、母体に原因があるのかは判断のしようがなく、過去の流産の原因は推測の域を出ませんでした。

それでも「一人目は無事に出産できたのに、なぜこうも毎回出血、流産を繰り返してしまうのか」という最大の疑問に対して、確定ではないにしても考えられる原因にたどり着けたことは、私にとってとても大きいことでした。
詳しく検査を受けることで、問題ない部分もわかるので、安心にもつながりました。

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