二人目の妊娠。ついに治療卒業…?ホッとした矢先にまさかの流産 ~体験記その2~

わたしの体験
Photo by enlad(photoAC)

*記事の中で流産体験について触れています。苦手な方は読み飛ばしてください。

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二人目に向けて治療再開

「そろそろ二人目を」
と考えたのは、長男2歳、私38歳のとき。

1つ残っていた凍結胚を戻したところ、ありがたいことに陽性でした。

嬉しい!というより感謝の気持ちでいっぱい。
夫婦で「ほんとうにありがたいことだよね」と話したのを覚えています。
「これで治療生活が終わる…!」と思いました。

実はこのとき、妊娠初期から不正出血が続いて絨毛膜下血腫になってしまったのですが、心拍は確認できていたのと、 血腫も検診のたびに小さくなっていったので、 すっかり安心しきっていました。

ところが、10週1日目、生理痛のようなイヤ~な鈍痛を感じつつ仕事をしていたところ、職場のトイレで大出血。

すぐ病院に駆け込んだものの、すでに流産は始まっており、そのまま手術台行きとなってしまいました。

進行流産でした。

無知すぎたはじめての流産

この、はじめての流産を経験したとき、そもそも流産に対する予備知識がまるでありませんでした。

長男出産のときは、
妊娠までは散々苦労したけれど、妊娠後はいたって順調だったので、
「私の場合、妊娠さえすれば大丈夫」
と根拠なく思い込んでいたのです。

だから、陽性反応が出て間もなく、最初の出産では全くなかった不正出血があっても、あまり深刻にとらえていませんでした。
「出血することもあるらしいよ」くらいに思っていていました。

さらに診察で絨毛膜下血腫と診断され「安静に」と言われたのですが、
「安静」=「寝ていること」ということさえ分かっていなかったのです。
(先生も特に説明もしてくれなかったのですが、きっと当たり前のことだったのかと…)

無理はしないようにしたけれど、ほぼいつも通り生活していて、仕事にも行きました。

10週を迎えた朝、なんだか生理のはじまりのような鈍い腹痛と鮮血の出血があったのにそのまま出社。

なぜか、この時も危機意識がなかったのです。

昼頃、トイレに行ったときに血の塊がたくさん流れ落ち、やっと「これはまずい!」と焦りました。

慌てて病院に行ったけれど、時すでに遅しでした。

ほんの数分で、すべてが終わった

あまりにもあっけなくすべて終わってしまい、一体何が起こったのか実感がありませんでした。
まだ大きくもないお腹の外見は何の変化もありません。

やっと涙が出たのは、看護師さんに流産してしまった赤ちゃんを見せてもらった時でした。
看護師さんに「対面する?」と聞かれたので、会わせてもらったのです。

小さな瓶にはいった赤ちゃんは、目も鼻も口も手も足もあり、ちゃんと人間の形をしていてとても神秘的でした。

「あぁ、これが流産…」

確かに宿っていた小さな命を確認して、今回の妊娠が終わったことを実感しました。

そして、自分の無知さに呆れました。

最終的に、次男をバファリン・ヘパリン併用治療で出産したことを考えると、このときの流産をどうにかして防ぐことができたのかは謎のままです。
でもこのときは、「仕事を休んで自宅で安静にしていれば…」と自分を責めました。

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