こんにちは。不妊・流産・不育症経験者の やまだ ひまわりと申します。
わたしのブログでは、望まぬ現実(不妊・流産…)に直面したときに、いかに心おだやかに過ごすかを実体験をもとに書いています。
現在のわたしは既に不妊治療、妊活を卒業しています。
でも、日々の仕事や生活のなかで上手くいかないときや、壁にぶち当たったとき、自分の不甲斐なさを悔やむとき、不妊治療中の自分を思い出します。
「あのときは、どんな気持ちで乗り越えたんだっけ?」と。
きっと、あの頃が自分の人生においていちばん精神的に大変だったからだと思います。
たとえ結果が陰性でも「前進」と思っていい
不妊治療の成果がなかなかでなくてネガティブになってしまう原因のひとつに、
「こんなに努力しているのに、何ひとつ前進していない気がする」
という気持ちがありました。
採卵して移殖日を迎えるまでの日々は、着実に前に進んでいる感覚があります。
しかし、判定日に陰性を知ったとたんリセット。
歩んできたはずが、またスタート地点に戻された気分。
それを何度も何度も繰り返すと、自分を否定されているように感じたり、時間を無駄にしているように感じたり…。
前進できない自分に「ダメ」とレッテルを貼ってしまうんですね。
でも、本当はそんなことないのです。
結果がどうあれ、毎回、毎回、確実に積み上がっていくものです。
なぜなら、そこに「行動」があるから。
昨日の自分より、今日の自分は、確実に体験が増えている。
そこには「辛い、苦しい」という体験も含まれます。
つらい体験、悲しい体験、苦しい体験。
これらを体験することは後退ではありません。
「体験する前の自分」と、「体験した後の自分」は、同じではありません。
それ自分の心が納得して理解できるまでには時間がかかるかもしれないけど、同じではないことはみなさんに伝えたいです。
結果が出ないことも含めて、自分が得た成果
お金と時間をかけたのに欲しい結果が得られないのは辛いものです。
でも、何も残らなかったわけではない。
「結果がでないこともれっきとした成果」、」そう思えるといいですよね。
ある著名な方が、コロナ禍を生きるには”グレー力”が必要と語っていました。先がよくみえない状況を白黒つけづに許容して進んでいく力とでもいうのでしょうか。
このコロナの世の中を生きることと、不妊治療はなんとなく似ている気がしました。
コロナで不安を感じない人は少ないと思いますが、不安だからと何もしないわけにはいきませんよね。
不妊治療も不安で辛い。でも、先が見えないからただ落ち込んでいても仕方がないのです。
前に進むしかないのです。
行動していれば、必ずどこかへたどり着く
不妊治療が1年以内に終わるなんで早い方で、多くの人は何年も向き合います。
「わたしのこの1年、何だったんだ…」と心の底から虚しくなる日もあります。
そんな感情が沸いたときに有効だったのは、やっぱり「行動」すること。
妊活につながる行動でも、もちろんいいけれど、そのことから離れたい場合もあるので、好きなことでも、新しい趣味でも、仕事のスキルアップでも、何でもいいと思うのです。
行動していれば、必ずどこかへたどり着きます。
行く先は、必ずしも自分の望み通りとは限りません。
でも、”続けた行動の分量”だけは、自分を裏切らない。
健康を高める行動なら自分の体を作るし、リラックスするための行動なら心の栄養になるし、妊活期間を使って趣味を深めたり資格の勉強をしたことは一生の財産です。
だから、いくら妊活や不妊治療が思うようにいかなくても、それが無駄だったということは微塵もないのです。
いまここでポジティブな気持ちになれなくても、それも大丈夫。
行動することだけ、諦めなければそれでいいのだと思います。
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