絨毛膜下血腫になる頻度や流産の確率はどれくらい?経験者が思う「確率」との付き合い方

絨毛膜下血腫 流産・切迫流産

こんにちは。不妊・流産・不育症経験者の やまだ ひまわりと申します。

わたしのブログでは、望まぬ現実(不妊・流産…)に直面したときに、いかに心おだやかに過ごすかを実体験をもとに書いています。

このブログでは、絨毛膜下血腫についていくつか記事を書いていますが、「どれくらいの妊婦さんが絨毛膜下血腫になるのか」「どれくらいの確率で流産するのか」、気になりますよね?

この記事では、絨毛膜下血腫になる頻度や、血腫ができて流産する確率はどれくらいかについて、どんなデータがあるのか調べてみました。

最後に、人生で5回、絨毛膜下血腫になって、流産率100%だったわたしがたどり着いた「確率」の捉え方を書き添えました。

もし、「いろいろな確率に振り回されている…」と思われる方は、ぜひ最後までお読みくださいm(__)m

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絨毛膜下血腫になる頻度と流産する確率

ひとつは、公益財団法人 母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」インターネット相談室より、絨毛膜下血腫についての記述です。

妊婦の1.3〜3.1%にみられるので頻度は比較的高いのですが、無症状でたまたま初期の超音波検査で見つかり、自然に吸収されてなくなってしまうものも多いです。しかし、研究者によってまちまちですが、切迫流産の4-33%に見られ、本症があると、流産率は5.4〜18.7%、早産率は3〜18.6%、周産期死亡(胎内死亡や早期新生児死亡)率2.1〜4%などの報告もあります。

公益財団法人 母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」

続いては、公益社団法人 日本産婦人科医会のサイトより、絨毛膜下血腫について、

頻度は4~22 %と報告され,報告によりかなり相違がみられる.定義,診断時期,人種,使用した超音波装置によって異なる.

公益社団法人 日本産婦人科医会

さらに、

second trimester 以降も存続して性器出血や子宮収縮などの臨床症状が持続する症例も少ない(発症頻度は0 . 5 %との報告もある)ながら存在する.そのような症例では,約15%が流産となり,妊娠22 週以降まで妊娠が継続できても,80%近くが早産となり,満期産となるのは10%以下である.

公益社団法人 日本産婦人科医会

少し難解な文章ですが、「second trimester」とは英語圏での妊娠期間の表し方で、妊娠中期にあたるそうです。なので、この文章は妊娠中期以降も絨毛膜下血腫が存在していると約15%が流産となる(という報告がある)、ということになります。

***

2つのサイトを参照してみましたが、数値は微妙に違っています。

引用文のなかに「報告によりかなり相違がみられる」とあるように、絨毛膜下血腫になる頻度や、血腫ができた場合に流産する確率については報告はあるけどまちまちで、医師ら専門家の間でも統一見解がないということが推測できます。

確率を調べまくったわたしが行き着いた境地

調査データはここまでです。

以降は、過去7回の妊娠で、5回の絨毛膜下血腫を経験し、毎回流産してしまったわたしが最終的に感じていることです。

確率って何だろう?

不妊かつ不育症であったわたしは、妊活中も妊娠してからも、あらゆる確率を調べていました。

顕微授精での妊娠率、胚のグレードごとの妊娠率、40歳での流産率、2回続けての流産率…。

そして、妊娠できれば「やった!〇%の中に入った!」と舞い上がり、流産すれば「〇%のなかに入ってしまったんだ…」と落ち込むという日々を送っていました。

妊娠の度に、そして流産する度にそんな調子。

やがて、疲れ果てました。

そして思いました。

「確率って、何なんだろう…」

確率を見ては期待し、確率を見ては不安になり、わたしは確率に振り回されているだけでした。

終わってみれば、わたし個人にとっては、ほかの誰でもない「わたしが妊娠できるかできないか」「わたしが流産するのかしないのか」それしか関係ないし興味がないのです。

確率はいつも50%

いろいろな確率は、医療従事者にとっては意味のあるものだと思います。

また、病院を選ぶときや、治療法を選ぶときに、妊娠率が公表されていれば参考にできます。

しかし、「こうする」と決めたあと、つまり治療がはじまり当事者になったあとは、確率を気にしてもあまり意味がないものだと思いました。

ましてや流産する確率など妊婦が知っても何にもなりません。

強いていうなら、どんなことも50%の確率で起こり得るのだと思います。

「妊娠するかしないか」「流産するかしないか」のそれだけ。

***

絨毛膜下血腫で安静生活を送っていると、いろいろなことを調べたくなります。

でも、調べるほどに不安になったりモヤモヤしたりすること、ありますよね?

確率に振り回されて一喜一憂するくらいなら、一時でもそのことを忘れてリフレッシュしたほうが、カラダにとっていいはず。

それを伝えたくて書きました。

ちなみに、絨毛膜下血腫で100%流産してしまったわたしも、不育症の検査と治療を経て、後に出産できています。

絨毛膜下血腫=不育症ではありませんが、何度も繰り返す方は疑ってみてもよいかもしれません。

いま、絨毛膜下血腫で悩んでいる方が少しでもリラックスできますように。そして血腫が小さくなりますように…。

最後までお読みいただきありがとうございました(ペコリ)

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