不育症の病院では何を検査する?治療方法は?

不育症
Photo by ガイム(photoAC)

このページでは、わたしがはじめて不育症の病院へ行ったときの体験をまとめています。

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不育症の病院を受診する

初診2ヵ月待ち

不育症とは気がつかず起こった3回の流産。バファリンを飲んでも防げなかった4回目の流産を経て、わたしはやっと不育症の病院へ行くことになります。

紹介状を書いていただいたのは、不育症治療で有名な新横浜の病院でした。

すぐには診てもらえないと分かっていたので、流産の掻爬(そうは)手術の直後に予約をとりました。

言われていた通り、予約が取れたのは約2ヵ月後でした。

この2ヵ月間は待ち遠しくもありましたが、流産後の気持ちを落ち着かせて、体の疲れを取るのには丁度よかったと思っています。

病院の様子は?

病院は、新横浜駅から歩いて少しのビルのワンフロアにあります。

待合室にはクラシック音楽がかかり、その時々で自然や寺院などの映像が流れていました。

照明も温かみのある間接照明で、流産後の傷ついた心が癒されました。

ちなみに、こちらの病院は、初診の予約こそ待ちますが、その後の通院のための予約はスムーズに取れました。

待合室で長く待たされることもほとんどなく、ほぼ予約した時間通りに呼ばれます。

不育症の検査は何をする?

主な検査は、超音波検査と血液検査でした。

不育症の超音波検査

超音波検査では、子宮の形状や血流に異常がないかを診ます。

一般的な産婦人科の超音波でどこまで見れるのか知らないのですが、高性能な超音波の機器があって、子宮の形状や子宮動脈の血流まで分かることには感動しました。

(妊娠後の診察で、子宮の血流が見れる=赤ちゃんに酸素や栄養が届いていると分かることの安心感は半端なかったです!)

不育症の血液検査

血液検査で、たくさんの不育症のリスク因子を確認します。

採血量は結構多いです。

検査項目は病院のサイトにリストアップされていますが、専門用語で何が何だかさっぱり…(^^;

検査でひっかかったものがあれば、それについて理解すれば十分だと思います。

ちなみに、血液検査を正確に行うために、服用している薬はいったん停止しておく必要があります。

当時飲んでいた漢方薬も、念のためサプリメントもやめておきました。

問診

超音波検査も血液検査(採血)もそれほど時間はかかりません。

問診にいちばん時間がかかりました(悪い意味ではなく)。

過去に流産したときのエコー画像を持参して参考にします。

それでも1時間くらいですべて終わったような気がします。

結果は3週間後に聞きに行きました。

不育症の検査費用は、保険適用外が多い

検査項目によって差があると思いますが、わたしの場合、初診にかかった費用は8万円くらい(2016年時点)。

保険適用の検査もあるのですが、それ以外の自費診療項目が多いので、それらを積み上げるとこのくらいの金額に。

ちなみに、こちらの病院はカード支払いができません。現金持参が必要です(予約時の電話で説明があります)。

わたしの不育症の原因は…?

抗第Ⅻ因子抗体という血液凝固異常

過去に、不妊クリニックで血液検査だけは受けていたのですが、改めて検査した結果は異なっていました。

血液凝固異常のなかでも、抗第Ⅻ因子抗体という自己抗体を持っているようでした。
(±という微妙な?グレーな?判定でしたが)

この抗体は、血小板を刺激して凝集させ、血栓ができて流産を引き起こす可能性があるそうです。

わたしが絨毛膜下血腫を繰り返した理由もこの抗体にあったかもしれません。

参考

不育症の治療方法は?

低用量アスピリン療法を継続

抗第Ⅻ因子抗体による血液凝固異常には、低用量アスピリン療法が有効だということでした。

すでに、バファリンは服用していたので、いまの治療を継続ということに。

バファリンを飲んでも流産した前回の原因については推測の域を出ず…。

胎児の染色体異常であれば、不育症の治療をしたところで流産は防ぐことはできません(ちなみに胎児の染色体検査は受けたことはありません)。

不育症病院への通院は一旦終了

バファリンであれば、最寄りの不妊クリニックでも処方してもらえます。

というわけで、わたしの不育症病院への通院は、ここで一旦終了となりました。

初診と検査結果を聞きに行った2回のみ。

もっと通うのかと、思っていました。

次回、無事妊娠、出産できれば、これで終了となるはずですが…。

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