絨毛膜下血腫はいつまで続く?安静は必要?5回切迫流産になって分かったこと

流産・切迫流産

こんにちは。不妊・流産・不育症経験者の やまだ ひまわりと申します。

わたしのブログでは、望まぬ現実(不妊・流産…)に直面したときに、いかに心おだやかに過ごすかを実体験をもとに書いています。

このブログは絨毛膜下血腫で検索してお越しくださる方がとても多いのですが、それは、それだけ当事者にとっては一大事。重大事項だからだと思うのです。

わたし自身そうでした。

経験した絨毛膜下血腫の回数は5回。

その度に猛烈に検索していました(安静にしていると、つい指が動いてしまいますよね)。

9年間の不妊治療中に一番検索したワードがおそらく「絨毛膜下血腫」。

では、絨毛膜下血腫になったら一体どうしたらよいのでしょうか?

5回の絨毛膜下血腫経験と、その度にたくさんの体験談を読んだわたしの結論は、

もし、絨毛膜下血腫になってしまったら、
それは赤ちゃんからの「ママ、休んでね」のサイン。

余計なことは考えず、心は楽に、頭は空っぽにして寝ていること。

それ以外ないと思っています(流産しているわたしが言っても説得力に欠けるかもしれないけど…)。

このページでは、わたし自身の絨毛膜下血腫の体験と、
安静生活中に検索しまくった、「みんなはどーなの?」というところに触れながら、
絨毛膜下血腫についてまとめてみました。

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絨毛膜下血腫とは

血腫とは、血の塊(かたまり)のこと。

簡単に説明すると、赤ちゃんを包む膜の一部(絨毛膜の下)に血の塊ができてしまう症状です。

赤ちゃんを包む卵膜は、羊膜(内側)・絨毛膜(真ん中)・脱落膜(外側)という3つの膜で構成されています。

受精卵が子宮内膜に着床すると、絨毛と呼ばれる突起状の組織が子宮内膜に向けて根を伸ばし、胎盤を作ろうとします。

しかし、何らかの原因で、絨毛膜と脱落膜の間で血管が破壊され、出血が起こり、その血が溜まってしまうと、絨毛膜下血腫と診断されます。

絨毛膜下血腫の診断方法

絨毛膜下血腫があるかどうかは、エコーで子宮内を確認しないと分かりません。

血腫があると、その部分は黒い影となって見えるため、子宮のどの位置にあるか、大きさはどれくらいかなどが推測できます。

絨毛膜下血腫の症状は?出血や腹痛はある?

「出血して診察を受けたら、絨毛膜下血腫だった」

という方が多いのではないでしょうか。

出血のほか、人によっては腹痛やお腹の張りを感じることもあります。

この辺りの症状は、他の切迫流産と同じですね。

出血は、新しいものであるほど鮮血に近く、過去の出血が子宮の外に流れ出てきた場合は、褐色になっていきます。

出血量は、多いこともあれば、ごく少量のこともあり、さまざま。

場合によっては、出血も腹痛も張りもなく、何の自覚症状がないまま、診察で発見されるというケースもあります。

絨毛膜下血腫はいつまで続く?いつ吸収される?

胎盤が完成する頃には消えるというけど…

絨毛膜下血腫は、

「妊娠初期に発症し、ほとんどの場合は妊娠中期までに自然消滅する」

というのが一般的な見解のようです。

「自然消滅」と聞くと、

「なーんだ、それなら安心してもいいのかな」と思ってしまいそうですが…。

現実には、この自然消滅を待つ間の長いことと言ったら半端ないです!

だって、妊娠初期から中期までというと、3ヵ月~4ヵ月くらいあります。

その間ずっと、安静生活を余儀なくされる場合もあるのです。

わたしは、いろいろな方の経験談を読みましたが、
「消滅するまで結構長い人が多いな」という印象を持っています。

1週間、2週間で消えたというのは早い方で、1ヶ月以上かかる人がとても多い。

さらには初期から中期にかけて3ヵ月以上入院された方、後期まで消えなかったという方、などなど…。

わたし自身も、1週間で消滅したことはありませんでした。

早いときは2週間くらいで「あ、なんか小さくなっているな」と感じましたが、長いときは1か月くらいかけて、ゆっくりと消えていきました。

血腫が消えないまま流産となったこともあります。

絨毛膜下血腫がいつ消えるかは個人差が大きい

そう、

「いつ吸収されるか?」

は、とても個人差が大きいのです。

そして、自分がどのケースなのかは、経過を観ないことには分かりません。

本当に知りたいのは一般論でもなく、他の人の症例でもなく、
「自分の血腫がいつ消えるか」
なので、ネットを見ても不安が増すばかり…。

この状況は、「つわりがいつまで続くか?」にとても良く似ています。

つわりも、全くない方もいれば、妊娠後期まで続く方もいますよね。

一般論はあるけど、それが当てはまるとは限らないのが、絨毛膜下血腫の辛いところだと思います。

絨毛膜下血腫に安静は必要?入院は?

安静にするほか、治療法がない

絨毛膜下血腫に安静は必要かと問われると、

「安静にするほか、治療法がない」

ということになります。

止血剤や張り止めを処方される場合もあるようですが、
それで血腫が小さくなるわけではありません。

積極的な治療方法がないのです。

ただ、自然に吸収されて消えるのを待つしかない。

辛いですよね…。

安静とは、基本、寝て過ごすこと。

自宅安静だと全く何もしないわけにはいきませんが、
代わってもらえることはできる限り代わってもらって、横になる。

頑張りましょう!

絨毛膜下血腫で入院するかはケースバイケース

妊娠初期の絨毛膜下血腫の場合、同じ症状でも入院するかどうかは、病院や医師によって判断が分かれると思います。

症状次第という以前に、入院設備の有り無しや、
ベッドに空きがあるかも関係してくるのではないでしょうか。

わたしの場合、入院設備のない不妊クリニックに通っていたためか、一度も入院の提案はありませんでした。

正直なところ、入院されている方が羨ましかったです(^^;)

絨毛膜下血腫で流産する可能性は?

「絨毛膜下血腫で流産する可能性はあるのか?」

結局、このことが気になって、安静生活中は検索ばかりしていました。

よく見かけた説明は、

赤ちゃんの心拍が確認できていれば妊娠を継続できます

多くの場合は、普通の妊婦さんと同じように出産できます

というもの。

実際に、わたしの見た体験談は、長い安静生活を経て、妊娠を継続できた方が多かったです。

「だったら、きっとわたしも大丈夫…」

そう、できるだけ気持ちを前向きに持とうとしていたのですが…、

残念ながら、絨毛膜下血腫になったときは毎回流産してしまいました。

ただし、わたしの場合は不育症であることが途中で分かったので、絨毛膜下血腫があってもなくても流産する運命だったのかもしれず、いまだに謎。

状況も、

  • 血腫がほぼ消えた後に完全流産
  • 血腫がある状態での心拍停止
  • 血腫がある状態での完全流産
  • 血腫がほぼ消えた後に心拍停止

と一通り経験しています。

胎児に染色体異常があれば血腫の有無に関わらず流産は起こりうることを考えると、絨毛膜下血腫が流産の直接の原因かどうかを見極めるのは、とても困難に思えます。

だから、まとめると、

流産は、絨毛膜下血腫の人にも起こりうる

しかし、絨毛膜下血腫イコール流産ではない

ということでしょうか。

だから、心配しすぎることはないと思います(流産してしまったわたしが言うのも何ですが…) 。

血腫が吸収されるまで安静にする必要はありますが、気持ちを明るく持って考えすぎずに!

絨毛膜下血腫はなぜ辛い?

絨毛膜下血腫の診断を受けると、

「また、1週間後に来てください」

と言われます。

すると、わたしたちは、

「次の診察で、消えてたらいいな。小さくなってたらいいな」

と、当然思います。

それなのに、1週間経っても、

「え…、全然大きさ変わってないじゃん…」

「むしろ大きくなってるし…!」

ということが、普通に起こります。

1週間と思っていた安静生活が、2週間、3週間、1ヵ月…と伸びていく。

この、先の見えない感じか、辛さが増すひとつの要因だと思います。

1週間、2週間とか、「次の診察で直ってるかな」という希望的観測を持ってしまうので、
それを裏切られたときに余計に辛いです。

まとめ:絨毛膜下血腫になったらどうする?

だから、絨毛膜下血腫になってしまったら、長引く覚悟をはじめから持っておくこと。

そして、

これは赤ちゃんからの「ママ、休んでね」のサイン。

余計なことは考えず、心は楽に、頭は空っぽにして寝ていること。

不安なときこそ深呼吸。

赤ちゃんに酸素がたっぷり届くように、深呼吸して、リラックスして過ごしましょう。

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