【不妊治療が辛いとき】とりあえず笑ってみる

メンタルケア
Photo by チョコラテ(photoAC)

不妊治療が辛い。
流産が辛い。
不育症が辛い。

いろいろな辛さから、どう頑張っても抜け出せない…。

そんなときは、その辛さを笑いに変えてしまう、という方法もあります。

決してふざけて言っているわけではなく、自分の不幸や大変ささえも笑いに変えられると、そこには気持ちの余裕が生まれて、ちょっと救われます。

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自分の辛さを笑いとばしてみる

同じ辛い状況においても、全然平気そうに見える人もいれば、血の気の引いたような顔で心配している人もいます。

その差は、楽観度の違いから生まれるのかなと思います。

わたし自身はというと、物事を楽観的に見るのは苦手です。

たとえば、財布をなくしたとき。

財布やお金そのものがなくなる痛手はもちろんですが、免許証やキャッシュカードを再発行する面倒や、「悪用されないか…」という不安で頭がいっぱいになって、気分はどんどん暗くなり、目の前のことが見えなくなってしまうタイプです。

でも、同じ状況でも、
「あ~もぅ、大変!不運!」
と言いながらも、あっけらかんとしている人もいますよね。

そんな人を見ると、
「あぁ、そんなに暗くなるほどのことでもないのか、現金だってたかが知れているし、カードも止めれば済む話。なんかわたし、深刻になりすぎてたわ」とも思えます。

仕事で大変な状況になったときも同じです。

辛い、大変と思いながらも、どこか楽観的で笑う余裕のある人もいれば、全く余裕がなくなってしまう人もいます。

物事を悲観的にとらえがちなわたしには、この楽観的になるということがなかなか難しいのですが、そんなときに、自分の辛さや不幸さえも、
「笑い飛ばしちゃおう!」
と思ってみると、案外うまく気持ちを切り替えることができました。

不妊治療や流産が辛くて前向きになれない、気持ちが落ち込む日が続いていたとき、気持ちをポジティブな方に振り切るつもりで、

「あ~辛い!こんなこと、笑っとらんとやっとれんわ!」

と笑いとばすような勢いで言ってみました。

大阪のおばちゃんが話すようなノリとイメージで。

すると、ずっと思い詰めて塞ぎ込んでいた気分が、ちょっと楽になるというか、
「考えたって仕方がない、なるようにしかならないよ」
と思えてくるのでした。

凝り固まっていた自分の心に、ふわっと風がふいてきて、
「あ、いまわたし、ちょっとリラックスした?」
みたいな。

きっと、わたしはずっと、考えたところで答えが出ないことをずっと考えているから、思考が堂々巡りして気分がどんどん沈むのだと思います。

自分の心の芯に、辛さ、不安、重たい気分をどんどん被せてしまっているので、何が冷静な判断で、何が真実かをどんどん分からなくなってしまっている。

それらを一回、笑って吹き飛ばしてみると、
「できることをやるしかない」
「なるようにしかならない」
という、当たり前だけど見失っていた真実が見えてくるんだと思います。

「真剣」であっても「深刻」になるな

本来、自分の身に湧きおこる出来事は、命にさえ別状がない限り、思ったより楽にとらえていいのかな~と思います。

結構物事って、渦中にいるときは大変だし辛いけど、あとから振り返ると、
「なんであんなに悩んだんだろう」
とか、
「あそこまで深刻になる必要もなかったな」
って思ったります。

松岡修造さんの名言で
「真剣」であっても、「深刻」にはなるな。
というのがあります。

まさにその通りで、何かに取り組むとき、真剣に行うことと、深刻になることは、似ているようで違う。

真剣とは目の前の物事に一生懸命取り組んでいるイメージですが、深刻となると、真剣さにマイナスな感情が上塗りされたような感じがします。

深刻さからは、プラスの要素は生まれない気がします。

物事に真剣に向き合いながらも、心は深刻にならず、笑う余裕を残しておけるといいのではないでしょうか。

辛いときこそ心に余裕を

実際のところ、不妊治療は笑う余裕がないと、やってられないかもしれません。

治療の苦労、お金の苦労、心の苦労…。

それらと、長ければ3年、5年、10年と付き合わなければならないのが不妊治療。

どこか心にゆとりを残しておかないと、持ちこたえられません。

「辛いときこそ笑顔で!」
といわれると、わたしは余計に辛かったですが、
「そんなに深刻に考えんでいいよ、もっと楽にかまえていいよ~」
と、心を辛い気落ちや不安でパンパンにせず、笑える余裕を持っておくと過剰に積みすぎた肩の荷をちょっと下ろすことができるのかなと思います。

自分の辛いことと向き合うときさえも、心の一部に楽観的な部分を残しておける人って強いし、物事がうまく進みやすいだろうなと思います。

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