妊活は頑張りすぎると疲れる
今回は不妊治療そのものではなく、不妊治療中の過ごし方のお話です。
わたしは妊娠するために、いろいろなことを生活に取り入れてきました。
いわゆる「妊活」です。
でも、それに疲れてしまうときってありませんか?
わたしが取り入れてきたことといえば、
- お酒をやめる
- コーヒーをやめる(カフェインレスにする)
- 白米を玄米に変える
- 納豆か玉ねぎを毎日食べる(血液サラサラにするため)
- スクワットを10回×5セット
- 足首、お腹をあたためる
- 毎日湯船につかる、足湯をする
- サプリメントを飲む(葉酸、マルチビタミン、鉄)
- 漢方薬を飲む
- 寝る前にスマホを見ない
- 神棚に手を合わせる
- たくさん笑う
体を整えるためのものから、精神的なものまでさまざま。
「アレがいいぞ」と聞いてはじめたものの続かなかったものもあるので、ずっと一貫してやっていたわけではないのですが、とにかく取っ替え引っ替えいろいろなことを試しました。
でも、こうやって頑張っているのに結果が陰性だと
「コーヒー飲みすぎたかな…」
とか
「結局、寝る前にスマホ見ちゃってるし…」
とか
「もっとアレやっておけば、妊娠できたかも…」
と、一人反省会。
陰性の度に足りないもの探しをしていました。
こんなことを繰り返していたので、
「妊娠するため」とやっていることが、だんだん苦になってくる…。
毎日のことだけに、結局ストレスになっていました。
「妊活疲れ」です。
「できることはなんでもやる」から「できることだけしっかりやる」へに思考を転換
そんな毎日に疲れ切ったある日、ふと思いました。
「できることはなんでもやる」から「できることだけしっかりやる」に考え方を変えてみたらどうだろう?
たとえば、わたしはコーヒーが大好きです。
ホットコーヒーを飲みながら本や雑誌を読む時間がいちばんのリラックスタイムです。
だから妊活中はカフェインレスを飲んでいました。
コーヒーは1日1、2杯は問題ないといわれていますが、ストイックに妊活していた時期は「少しでも影響が疑われるなら排除!」と思って1杯も飲まないようにしていました。
でも、やっぱり物足りない。
香りも酸味っも弱くてシャキッとしません。
だから、少し解禁して楽しむようにしました。
スタバのラテやカフェモカなんかも飲みました。
お酒はノンアルコールビールでまあ満足でしたが、会社の飲み会などはビールOKにして気にせず飲みました。
運動も、そのために時間を確保するのが難しかったので、しない代わりに片道20分の自転車通勤にしてみたり。
「できることはなんでもやる」と、「できることだけしっかりやる」。
あまり違いがないようにもみえますが、「できることはなんでもやろう」と意気込んでいたときは、できていない部分に目が行きがちでした。
「飲まないって決めたのに飲んじゃった…」と自己嫌悪に陥ったり。
一方、「できることだけしっかりやる」と決めて、自分が無理なくできそうなことだけはしっかり続けようと思い直した後は、できている自分をしっかり認めてあげることができて気持ちも上向きになりました。
ストイックなときに妊娠したかというと、そうでもない
妊娠できない日々が続くと、つい原因探しをしてしまいます。
「妊娠しないのは、わたしに何かが足りないからだ」というように。
そしてスマホで検索…。
世の妊活ブログや体験談では、みんな、自分はやっていないさまざまなことに取り組んでいたりします。
それらを読んでいると、自分にはいろいろなものが欠けているように感じて、「アレもやったほうがいいかな…」と焦ることもしばしば。
要は、なんでもやりたいわけです。
それをやって妊娠するのなら。
妊娠するための答えが知りたい。
そんなものないのわかっているのに。
しかしいま、自分の妊娠を振り返ってみると、ストイックに頑張っていたときに妊娠したかというと、そうでもなく。
あんなにアレコレやった割には、「これをやっていたから妊娠できた!」と確信できるようなものもなく。
強いて言うなら、そこそこ健康的な生活(食事、運動、睡眠)は送れていたのかな、それは無駄ではなかったかも、という程度。
妊活は頑張ってやるものではないのだなとつくづく思いました。
頑張ることで妊活そのものを楽しめる時期は、それでいいんだと思います。
きっと頑張ることでいいエネルギーがでるんじゃないでしょうか。
でも、妊活に疲れてしまったら、もうそんなに頑張る必要はないんだと思います。
「できることはなんでもやる」
から
「できることだけしっかりやる」
へ切り替えるタイミングかもしれません。
すると、ちょっと心に“ゆとり”がうまれます。
その“ゆとり”が大切だと思います。
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