不妊、流産、不育症。授かれない日々は心の修行だった

メンタルケア
Photo by cocoti(photoAC)
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前向きでいるにはエネルギーがいる

これまでの記事で、9年間の不妊治療生活をまとめてみました。

妊娠できない日々って、辛いですよね。

わたしもはじめのうちは、
「きっと赤ちゃんは来てくれる!」
と信じて前向きでいることができました。

しかし、治療が長引くにつれ、前向きでいることに疲れてしまいます。

前向きでいるってエネルギーがいるんだと思いました。

できるだけリラックスして生活したいのに、不安にかられていろいろ調べてしまうから、ますますそのことで頭がいっぱいに。

外出先で目にする赤ちゃん連れに嫉妬する自分に嫌になったり。

自分にだっていい部分や楽しい出来事があるはずなのに、それら全部が見えなくなってしまう。

「いっそのこと、諦めたほうが楽になれる」
「でも、いま諦めたら一生後悔する」

そんな気持ちの間でいつも揺れ動いていました。

マイナス感情の渦から逃れたい!

ひとつだけ、自分を褒められる点は、
「この出口のないマイナス感情の渦から逃れたい!」
そう思えるだけのエネルギーが残っていたことです。

そのためにはどうしたらいいだろう…?

4回目の切迫流産で自宅安静になった頃から、自分が目にする情報のなかで、心に響いた言葉やピンときた考え方を書き留めたり、試したりしました。

マイナスな感情が完全に消えることはありませんでしたし、5回目の流産ではやっぱり気持ちは沈みました。それでも少しずつ、自分なりに心を整える方法を身につけていきました。

治療の卒業を考えるようになった頃に二人目を妊娠できたのは、たまたまだった気もするし、
もしかして、こういった心の持ち方の変化も影響しているのでは…と思いたくなります。

気持ちを整えることで、ずっとギスギスしていた自分の心と体を、いい具合にゆるめられたような気がしています。

妊娠できない日々は心の修行

振り返って、妊娠できない日々は心の修行だったと思います。

いま思い出しても、できることなら経験したくない出来事ばかりでした。
それでも経験したからこそ分かったこと、得られたものも確かにありました。

よく、その人に起こる出来事は、すべて必要あってのことと言われますが、もしそうなら、わたしに降りかかった不妊、流産、不育症の体験は、わたしが心を鍛えて磨くために与えられた試練だったのかもしれません。
(それは、いまだから思えることで、渦中にいる間はとてもそんな風に考えることはできなかったけど)

このあとの記事でひとつずつまとめていきたいと思っています。

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